今から100年以上前の明治38年(1905年)、ここに更別開拓の一歩が記されました。
富山県から入植した山田嘉一郎を中心として、一面の柏の林の開墾が始まったのです。
当時の苦労やそして冬の寒さなどを考えると、相当の覚悟が必要だったのではないでしょうか。
今は一面の草原にひっそりと記念碑が立っているだけ(気を付けないと見過ごしまいそうです)。
でも、確実に今から巡る更別村の礎がここにあります。
駐車場からちょっとした柏林を通った先にある、ひっそりとした雰囲気の森の中にたたずむ料理店(レストランというよりは料理店という名前の方がしっくりきます)。
地元更別の農家さんで育てられた新鮮な野菜を中心に、十勝や北海道の食材にこだわった、なんとも体にやさしい品々が出てきます。
メニューは、やさいごはん(1,800円)と、やさいごはんに主菜(この日はローストポーク)がついたとかちごはん(2,300円)の2種類のみ。
おすすめは十勝の旬の野菜が10種類以上入った「かっこうサラダ」(冬は「かっこうおでん」に代わります)と土鍋で炊き上げられる炊き込みご飯。
かっこうサラダには、更別の名産品のひとつであるじゃがいもを使ったポテトチップスを散らしているのは地元愛の表れでしょうか。
ゆったりとした時間が流れ、気持ちまでやさしくなれる、大切な人を連れて行きたくなる、そんな料理店です。
畑を見渡せるなんとも開放感あふれる場所にある道の駅。
更別村の特産品が所狭しと並べられてあり、先ほどのかっこう料理店のサラダにも使われていた「どんぐりのむらポテトチップス」、更別のもう一つの特産品であるすももを使った「すももサイダー」も。
併設されているレストランでは十勝名物の「豚丼」や「すももジャムソフトクリーム」が味わえ、直売コーナーでは地元のとれたて野菜の直売もしています(土日限定)。
1987年(昭和62年)に廃線になった、十勝の中心帯広と十勝最南に位置する広尾を結んでいた旧国鉄広尾線の駅跡。
かつての鉄路も今はアスファルトで舗装され、当時の面影はかつての駅があった場所に建てられた記念碑のみ。
当時は唯一の交通手段として、多くの人が利用していたようです。
近くには国道や自動車専用道路もあり、モータリゼーションの波には逆らえなかった現実がここにあります。
交番の隅にひっそりとある旧更別駅の記念碑。
先ほど訪れた旧上更別駅跡から7km弱離れたところにあります。
更別村の中心地にあり、かつてはこの駅を中心に市街地が形成されていたほど、地域住民にとっては重要な場所だったようです。
十勝の中でも大規模な農家さんが多いことの表れでしょうか、ここ更別駅には農協の専用線もあり、ここから更別の農産物が鉄道に乗っていろんな場所へ運ばれていきました。
ドライブの疲れを癒すのにぴったりなのは、やっぱり温泉!
ここの温泉の泉質はナトリウム塩化物泉で、体の芯から温まり湯冷めしにくいのが特徴。
大浴場はもちろん、露天風呂やサウナ、寝湯なども完備され、特に十勝の風に吹かれながらの露天風呂はもう最高‼
上がった後は開放感あふれる明るく広い雰囲気のロビーで休めるのもGoodです。
これだけリラックスできて、ワンコイン以下の大人420円!お得です!
先ほどの温泉ですっかりあたたまった体をクールダウンするのにピッタリなのは、冷たいスイーツですよね。
ここは更別の市街地にあるおしゃれなかわいいお菓子専門店。
ソフトクリームも人気ですが、ここの一番人気はクッキーシュー。
注文してから、これでもかというくらいカスタードクリームを注入してくれ、テンション上がりまくり!
クールダウンとともにほっこり。心まで癒されてしました。
甘いものの力ってすごいですね(笑)
実は、更別はトラクターの村としても知られており、かつては「トラクターBAMBA」という有名なイベントがあったほど。
それだけ大規模な農家さんが多く、平らで広~い畑が北海道のイメージである広大な景色を作り上げています。
そんな素敵な景色を、東京から飛行機を降りたらすぐに楽しめる更別村。
何度か訪れて、季節ごとに色を変える様子を楽しむのもいいかもしれませんね。