生口島へのアクセスはいくつかありますが、一番ポピュラーなのはフェリーを利用すること。
尾道港からフェリーで約40分で到着。一歩足を踏み入れた瞬間に非日常感が漂うのを感じます。
ここは国産レモン生産量が日本一の島。まだレモンの姿は見えませんが、潮の香りが感じられ、さっそくリラックスモード突入です。
尾道でレンタサイクルをしてフェリーで運んでもらうというのも手ですが、おすすめはここでのレンタサイクル。
港からわずか徒歩1分のアクセスの良さも気軽にレンタルできる理由のひとつ。
今回はクロスバイクをレンタルしました(3時間1,100円(税込))。※このプランだと3時間もあれば十分に戻って来られますが、1日借りても1,800円です。
レモン色のレモンサイクルやミニベロ、電動自転車などバリエーションも豊富です。
今回は平日だったので、予約なしでもすんなりレンタルできましたが、スタッフの方によると土日はすぐになくなってしまうので予約が確実とのことです。
では、ワクワク気持ちを抱きつつ、いざスタート!
サイクリングを始めると、優しい潮風に抱かれて思わず「さいこー!」と叫んでしまいそうなくらい気持ちいい!
フォトジェニックな場所かそこら中にあり、停めては写真を撮って、気になったら砂浜まで行ってみたり…自由が効くのもサイクリングの魅力。
ちなみに、一周する際は反時計回りに行くのがおススメです。
なぜかというと、カーブごとに徐々に次の目的地である大きな長い橋が姿を現してきてテンションが上がりっぱなしになるからです!(しまなみロマンのスタッフのおすすめ)
いよいよしまなみ海道にかかる橋のひとつ、多々羅大橋(全長1,480m)への入口へ。
ここからは上り坂になりますが、ところどころにある展望台からの景色や道際になっているレモンやデコポンなどの柑橘類の黄色やオレンジが目を楽しませてくれます。
レモンを横目に見ていると、どうしても「あの曲」を歌ってしまいます(笑)
気持ちよく歌いながら坂道を上り切ると、いよいよ多々羅大橋の正面へ。
隣は高速道路で車がビュンビュン走っているので、なんだか不思議な感じになりますよ。
ちなみに歩行者と自転車の通行は無料です。ありがたい!
再び自転車で走り出すと、大きな支柱のあるポイントへ到着。
実はこのポイントで音を鳴らすと音が共鳴して、すごい響きになるんです。
これを龍の鳴き声にたとえて「鳴き龍」というそうです。このネーミングセンス、すごくないですか?
童心に帰って、設置されてある拍子木を鳴らしたり、手をたたいたり、叫んでみたり…鳴き龍を思う存分楽しみました(笑)
この橋のもう一つのおすすめスポットがここ、県境。
この線の先は愛媛県、手前は広島県。それだけじゃなくて先は四国、手前は本州。
ただの線なんだけど、すごい線。
こちらも童心に帰って、四国と本州を何度も行ったり来たり、思う存分楽しみました(人があまりいなくてよかった)。
多々羅大橋を降りて、また生口島に戻ってきたら、ひたすらのどかな風景を楽しみながら走ります。
生口島とお隣の島、因島(いんのしま)にかかる生口大橋の下をくぐってしばらくすると見えてくるのが…しまなみジェラート!
フレーバーも豊富で、瀬戸内海の塩を使った塩フレーバーや尾道のイチジク、栗…素材を生かしたアイスが並んで選ぶのに困ってしまうほど。
今回チョイスしたのは、生口島産のレモンとデコポンの生口島ペアのダブルをオーダーしました。
外のテラスで潮風に吹かれながら、少し疲れた体に柑橘系の爽やかさが体を通り抜けます。ああ、最高!
スタートのときに気になったレモン色の橋。これは、生口島の向かいにある高根島と生口島を結ぶ高根大橋。
サイクリングの〆にもうひとつ渡ってみました。上から2つの島を見下ろす風景、これもなかなか!
多々羅大橋ほどの華やかさはないですが、自動車はもちろん、電動バギーで通る姿も見られ、住民にはなくてはならない生活道路になっているんですね。
観光スポットもいいですが、地元の人たちの生活の様子を垣間見れた貴重な瞬間になりました。
1周サイクリングを終えたので、スタート地点がゴール地点。
船の時間まで少しあったので、レモンスカッシュを(レンタサイクル特典で450円→250円に!)。
見た目の爽やかさだけでなく、シュワっとするあの感覚が疲れをあっという間に吹き飛ばしてくれます。
レモン最高!