どうもどうも、無類の猫好きDoremiです。
猫好きと謳っていますが、実は現代アートも好きで暇さえあれば美術館に行ったりしています。
そんなDoremi今季イチオシは、
2020年11月6日に「本棚劇場」を含め全施設がグランドオープンした「角川武蔵野ミュージアム」!
図書館×美術館×博物館を融合した話題の新アートスポットです。
これからの春旅やGW、ちょっと足をのばして埼玉・所沢へお出かけしに行きませんか?
所沢に突如現れる巨大なミュージアムは隈研吾氏による石の建築。
2万枚の花崗岩で覆われたフォルムは遠くからでも存在感を放ち、近づいてみるとその大きさに圧倒されます。
事前にHPでモバイルチケットを購入(KCM スタンダードチケット 1,200円)
土曜の15:00~16:00のチケット(入館時間を含め3時間まで滞在可能)で、
この日はイベントと重なりやや混雑気味でした。
さっそく4Fエディットタウンへ。
モバイルチケットなのでスマホでQRをかざすだけでスムーズに入館できます。
エディットタウンは松岡正剛氏が選書した25000冊の本が並ぶエリア。
現代の図書館とは全く異なった本棚の配置、空間自体がアートそのもの!
館内にはゆったりとした配置でテーブルや椅子が置かれているので
お時間のある方はぜひ本を手に取ってほしい。
映え空間すぎて写真のみ、足早に去る人が多かったので
席は埋まっておらず、混雑している館内でもじっくり本が読めました。
エディットタウンの中間には「荒俣ワンダー秘宝館」があります。
その名の通り、世界中から集めた珍品や標本、宝物、模型などワンダーで奇妙な作品が展示された博物館。
一番印象に残ったのが冨田伊織氏による透明標本。
たんぱく質を酸素により分解し、肉質を透明化した上で硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色した造形作品。
まるで生きているかのような透明標本は無機質なものとは異なり、
見るものすべてを魅了し「命」をも感じさせる作品です。
荒俣ワンダー秘宝館付近の本棚にある『[新世界]透明標本』では、
ここにはないより多くの標本が見られます。
あたり一面、本の世界へ戻りまた一歩奥へ足を踏み入れると、
毒々しく奇妙な作品が展示されています。
まるで某テーマパークのアトラクションのような雰囲気…。
2021年5月31日まで開催の企画展《米谷健+ジュリア展》 だから私は救われたい
世界で活躍する日本人とオーストラリア人のアーティストユニットで国内ミュージアムでは初の大型個展。
見る人によって恐くもあり美しさをも感じさせる不思議な作品の数々。
図書館が”光”であれば、こちらは”闇”の世界。
同じエリアであってもここまで雰囲気を変えられるのが、この施設唯一無二の強みと感じました。
本を読まずに奥へ奥へと吸い込まれていくのはなぜか…?
それは角川武蔵野ミュージアム一番の見所「本棚劇場」があるから!
「第71回NHK紅白歌合戦」でYOASOBIがパフォーマンスしたロケ地として一躍有名となりました。
どこまでも上へ上へと複雑に組まれた本棚。
1時間に数回、プロジェクションマッピングも行われていて、
本を読むのもよし、写真を撮るのもよし、芸術に浸るもよし…いろんな楽しみ方ができるエリアです。
メインの4Fは混雑していますが、5Fは広々としていて本を読むには絶好の穴場スポット。
実はここJR武蔵野線 東所沢駅周辺は、
KADOKAWAが再開発し誕生した「ところざわサクラタウン」という大規模複合施設を設けたエリア。
そこに角川武蔵野ミュージアムを含めたポップカルチャーがグランドオープンしました。
そのため5Fでは「武蔵野ギャラリー」や「武蔵野回廊」といった武蔵野にかかわる展示がされています。
4Fから5Fは吹き抜けになっていて、下から見上げた本棚とはまた違う景色が見られます。
外観が石造りだったのに対し、内観は木のぬくもりを感じる造り。
細部までこだわった建築は美しく、1日いても充分楽しめる施設と感じました。
美術館のもう一つの醍醐味といえば併設されているカフェ!
たくさんの作品に思いを馳せながら飲む一杯は最高。
日が暮れてくると向かいの武蔵野樹林パークが光だし木々に色を添えます。
なぜ公園が光るのか?この謎はまた後ほど…。
角川武蔵野ミュージアムの向かいにあるのは「武蔵野坐令和神社」
ところざわサクラタウンで行われる事業の安全や繁栄を願い創建された神社は、
こちらも隈研吾氏がデザインし、富士山を望む武蔵野台地に建設された祈りの地として、この地を見守っています。
夜にはライトアップし、ここならではの幻想的な神社が楽しめます。
夜になり人混みも少なくなってきたので外観散策へ。
表側からはただの平地に建てられたかのように見えたミュージアム。
実は裏手に回ると“水面に浮かぶ岩の塊”に。
角度によって見方が変わるユニークな角川武蔵野ミュージアム、ぜひじっくりと散策してみてください。
さて先ほどのカフェから見えた謎の光は、
チームラボによる「どんぐりの森の呼応する生命」というアートスポット!
チケットは角川武蔵野ミュージアムHPから購入できます。(大人 平日 1,000円 / 金土日祝 1,200円)
チームラボといえば屋内型のアートで有名ですが、
こちらは武蔵野の雑木林を代表する、コナラなどの落葉広葉樹の森と融合したアートスポット。
日没と共に光り輝くのはovoid(卵形体)と呼ばれる球体。
ゆっくりと回すと音色を響かせ色にも変化が現れます。
つづけてその周辺のovoidも呼応し、同じ音色、同じ光を輝かせ連続していきます。
現在はアルコール消毒、ビニール手袋着用でコロナ対策万全です。
また森が広いのであまり密にならずに楽しめました。
実際に触れて楽しむ体験型アート。
木々の影響もあってか癒しの空間が広がっています。
併設されている「武蔵野樹林カフェ」では、
埼玉県が産する狭山茶や季節に合わせたドリンクなどが味わえます。
眼下にはどんぐりの森が広がり、アートを感じつつほっと一息つけるカフェです。
埼玉県イチオシ観光スポットいかがでしたか?
ところざわサクラタウンは、ご紹介した角川武蔵野ミュージアムやチームラボのほかに、
レストランやホテル、イベントなどもあり一日中楽しめるランドマークです。
GWのお出かけにもぴったりなので、ぜひ行ってみてくださいね。
それでは!