判官館(はんがんだて)とは源義経を指しています。
ここ新冠(にいかっぷ)町にも義経伝説が存在しており、義経に恋したアイヌの娘が岬から身を投じたという悲しい伝説の地でもあります。
高台はキャンプ場を併設した広場になっており、多くの家族連れが楽しむ人気スポット!
広場から判官岬までは散策路があり、途中にある湿原では木道から独特の形をしたヤチボウズや黄色いエゾノリュウキンカの花を楽しめます。
岬からは広々とした太平洋、そして新冠市街地を眺められる絶景が待っていますよ!
日本の道百選、さくら名所100選、そして北海道遺産にも登録されている日本最大級の桜並木。
二十間道路というネーミングは、道の幅がちょうど二十間(約36m)あったことが由来なんだそうです。
桜の時期は多くの観光客でにぎわう、北海道でも有名な桜並木です。
総延長7kmというとてつもない長さの桜並木なので、左右に桜を見ながらゆっくりドライブするのがおススメです。
2021年3月をもって廃止された日高本線(鵡川~様似間116km)の代表駅のひとつが、ここ静内駅です。
日高本線は海岸すれすれを走る区間もあり、太平洋を間近に感じられるのが魅力でしたが、それゆえ波による被害によく悩まされていました。
2015年の高波で壊滅的な被害を受けてからは、6年間運休が続き、今回ついに廃止が決定。
ホームに立っていると今にも列車が来そうな雰囲気…なんだかさみしさを感じられずにはいられませんでした。
さてさて、夕食はどこにしようかと悩みながら静内市街地を歩いているとスパイスの良い香りが…。
その香りに誘われるようにして入ったのがココ。
ダシは地元の日高昆布を使っており、トッピングも地元の野菜や食材を極力使用しているこだわりのスープカレー屋さんです。
今回オーダーしたのは、こぶ黒ハンバーグのスープカレー(1800円・税込)。
地元新ひだか町の三石(みついし)地区の牧場で育ったこぶ黒牛を使用したハンバーグを口に入れると…噛めば噛むほど味が出てくる濃厚さ!
凝縮された旨味とスパイスの爽快さが癖になる、おススメの一品です。
ちなみに、ベースとなるスープやスパイスのセレクトや追加のトッピングも可能。お気に入りの一品を作り上げるのもいいですね。
今回のお宿は、静内駅から徒歩5分の場所にあるビジネスホテル。このホテルを選んだ最大の理由が、朝食バイキングでのハチミツほじほじ体験!
なんと本物のハチの巣からスプーンで直接ハチミツを採るというなかなかできない貴重な体験ができるんです。
実際にやってみると、なんとも表現できない固くもない軟らかくもない不思議な感触…とろ~っとした黄金色のハチミツは、花の香りがほんのり感じられる優しい甘さ。
パンにつけたり、ヨーグルトに入れたり、思う存分採れたてのハチミツを堪能できます。
ハチミツ以外にも、珍しいハマボウフウの酢味噌和えや地元の焼き魚、見た目もかわいい手作りデザートなど、ホテルの心遣いを感じられ、朝から元気になれますよ!
静内から車で約45分、向かうのは日高支庁の中心地である浦河(うらかわ)町。
ここに静内の二十軒道路桜並木に匹敵する、素晴らしい桜並木があります。
ここの桜並木のおススメポイントは「優駿さくらロード」というネーミングの通り、馬と桜が同時に見られること。
自由気ままに草を食む馬もいれば、柵に寄ってくる人懐っこい馬もおり、馬にも個性があることを実感できます。
桜のトンネルをゆっくりドライブするもよし、馬と桜を眺めながら歩くもよし。
満開の桜の美しさと馬の優しい目に癒されること、間違いなしです。
この旅の締めくくりは、広~い大地にどっしりと立つ幹周4.8m、高さ16mとその名のとおりモンスター級の巨大な一本桜。
「オバケ桜」の名はこれが理由かと思いきや、近くを流れる川の名前が「オバケ川」だから…なぜそんな川の名前になったのかが気になるところです(笑)
この桜、今年2021年から一般公開され、それまでは知る人ぞ知る存在だったそうです。
人知れず毎年見事な花を咲かせ、この地を見守っていた…そう考えるだけでこの木の偉大さをひしひしと感じます。
これからは見事な花でたくさんの人を楽しませてくれる存在になることでしょう。
競走馬の産地として有名な北海道日高地方。のんびりと過ごす馬もいれば、無邪気に走り回る仔馬の姿も見られます。
広々とした牧場だからこそ、馬ものびのびとストレスなく過ごせているんでしょうね。
春は桜、夏は青々とした芝、秋は紅葉、そして冬は雪。馬と季節の風景とのコラボレーション、それを思う存分楽しめるのが日高です。
まずは春の日高、ぜひ体験してみてください!