東京駅から北鎌倉駅まで約55分。鎌倉のお寺や神社をめぐりながら、自然につつまれた天国ハイキング(鎌倉アルプス)コースを歩きます。およそ10キロほどの道のり、寄り道をしなければ3時間ほどで回れます。
北鎌倉駅の目の前にある円覚寺にいきます。円覚寺は、北条時宗が中国(宋)から招いた無学祖元禅師が開山。元寇の戦没者追悼のために作られたお寺です。禅僧が修行する道場があり、土日は一般の人も予約なしで参加できる坐禅会が開催されています。
弁天堂と鐘塔の近くにある弁天堂茶屋は、眺めもよく、休憩をするのにおすすめ。お茶屋やお団子、ところてんなどを食べられます。広いお寺なので、すみずみまでみていると1時間ほどかかります。
営業時間:8:00〜16:30※3月〜11月、8:00〜16:00※12月〜2月、拝観料:大人300円、小人100円
通称「あじさい寺」で知られる明月院。6月のあじさいの時期は、大変込み合います。この時期は、本堂後庭園で菖蒲を楽しむこともできます。秋の、庭園の紅葉や、丸窓ごしにみる紅葉も大変美しいです。さらに、冬の蝋梅(ろうばい)、春の梅や桜など、一年中自然の景観を楽しめます。
拝観時間:9:00~16:00※6月のみ8:30~17:00、拝観料:300円※6月のみ500円、本堂後庭園の拝観料は別途500円
県道21号線沿いにある目を引くお店「友野風呂」。創業文政元年(1818年)、創業約200年の老舗です。店頭には、風呂桶や腰掛け、まな板、おひつなどが並びます。大小のキューピー人形もひときわ目を引きます。
中国(宗)から日本を訪れた蘭渓道隆が開山したお寺。仏殿に安置されているのは、室町期につくられたとされる地蔵菩薩坐像です。
国宝の「梵鐘」は、建長寺創建当時からのもので蘭渓道隆による鐘銘が刻字。方丈(龍王殿)の門は、美しい装飾がほどこされた唐門。方丈の中では、庭園も眺めることができます。毎週金・土曜日夕方17:00~18:00に開催(入山料をおさめていれば無料)。
拝観時間:8:30~16:30 、入山料:大人300円、小人100円
建長寺をさらに奥に進み半僧坊へ。長い階段をのぼっていくと、たくさんの天狗たちが迎えてくれます。半僧坊は、天園ハイキングコースの登山口になっています。相模湾や富士山を望むことができます。
天国ハイキングコースのマップです。北鎌倉駅から、建長寺口をとおって、瑞泉寺入口までは、寄り道なしでおよそ2時間30分ほどかかります(円覚寺、明月院によると4時間くらい)。瑞泉寺⇒鎌倉宮⇒鶴岡八幡宮⇒小町通り⇒鎌倉駅までは、寄り道をしなければ40分ほど。寄り道をする場合は、もう少し時間に余裕をもっておきましょう。 ※この地図は上が南、下が北です。
大平山の山頂に到着。ここは、標高159mの鎌倉市最高地点です。シートを広げて、お弁当を食べるのにももってこいの場所です。しばらくすると、鎌倉カントリークラブのゴルフ場の横を通り過ぎます。
すこしいくと「天園 峠の茶屋」に到着。ここには茶店があり、おでん600円などを販売しています。歩いて汗をかいたあとのおでんは格別です。おにぎりなどを持参して一緒に食べるのもおすすめ。自動販売機もあり、ビールやアイスの販売も行っています。
さらに進むと、もう一軒の茶店「天国休憩所」があります。こちらでも、おでん600円や大山豆腐などをいただけます。
営業:10:00~日没
こちらは、夢窓国師によって建てられた風光明媚なお寺。仏殿背後の不思議な世界観の庭園も夢窓国師の作。池や島、洞窟など、すべて岩をえぐって、彫刻のようにしてつくられた岩庭。紅葉の時期は特に、美しい景観を楽しむことができます。
拝観時間:9:00~17:00※入門は~16:30 拝観料:大人200円、小中学生100円
鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子・護良親王(もりながしんのう)をまつる神社です。白と赤の鳥居です。拝殿前には、護良親王ゆかりの「獅子頭守(ししがしらまもり)」の姿が。拝殿の横には、身代わりさまがいて、体をさわると、その部分の災いを引き受けてくれるとか。
宝物殿は拝観料300円、護良親王が幽閉された土牢などを見ることができます。
鶴岡八幡宮は、鎌倉幕府の宗社で、国家鎮護の神として信仰されました。鎌倉の街づくりの中心となった場所。上下両宮の神社です。境内はひろく、見ごたえがあります。
神苑ぼたん庭園では、「正月ぼたん」を正月~2月下旬くらい、「春ぼたん」を4月~5月上旬くらいに見られます。 営業時間:9:00~16:30 料金は100円~500円くらい※時期によって異なる
鎌倉の地で創業60余年の和菓子屋さん。遠くに人気は、クルミッ子700円(5個入り)。たっぷりとクルミのはいった自家製キャラメルを、手焼きのクッキーではさんだ一品。とろけるキャラメルとくるみの歯ごたえが最高です。以前は午前中には完売していたようですが、土曜日の夕方に来訪したところ、まだ残っていました。
鶴岡八幡宮からのびる若宮大路ぞいにある『段葛 こ寿々』は、大正末期の木造建物を改装した趣ある店構え。昔ながらの製法で毎日打つ、端正なおそばをいただけます。本葛をつかった、鎌倉名物のわらび餅は、独特の弾力が自慢。こ寿々そば1000円、わらび餅540円。おみやげ用の「わらびもち(小箱)」756円もあります。
定休:月曜日※祝日の場合は翌日 営業時間:11:30~18:30
『ジェラテリア・イル・ブリガンテ』は、余計なものはいれずに、厳選した食材による、こだわりジェラートが食べられるお店。
こちらは「カロブ豆」+「タヒチバニラのカスタード」1300円。カロブ豆の熟したサヤでつくったチョコレートのような味わいです。カスタードとの組み合わせも絶妙。
価格設定がむずかしく、基本料金900円+「カロブ豆」200円+「タヒチバニラのカスタード」200円という計算。組み合わせも、何でもいいわけでなく、味のバランスでおすすめがあるようです。
定休日:不定休 営業時間:11:30~17:00 (平日)、11:30~18:00 (土日休日)