三朝温泉にある河原風呂。このお風呂、すだれで囲いはしてありますが、ほぼ丸見え状態です。中心地にあるので、結構人通りもありますが、入浴する人も中にはいます。手前に足湯、奥に湯船があり、いずれも無料で利用できます。
「てりふり屋」は、昔ながらの駄菓子屋の趣があります。ご飯時は休憩をして、夜おそくまで営業しています。ターゲットは大人のようですね。
営業:8:30~21:30※17:00~19:00まで休憩
定休:不定休
しばらく歩くと、異様や看板の建物があります。何事かと思う人も多いと思いますが、今回、その謎を解いてきました。
この近辺には、最新鋭の防犯カメラを何台も備えつけているので、くれぐれもいたずらはしないようにしましょう。ドアにもドアノブがなく、侵入できないようになっています。ちなみに、これらの看板は、ちゃんと役所や警察に届け出を出して掲げているようです。
この建物は、もと薬局でした。シャッターの中には、解体工事の際に床下彼出てきたレトロな看板が並びます(特別に見せてもらいました)。
その建物の反対側にも、愛国心を訴える建物が。ポスターには自民党の看板が。でも、鳥取県出身の議員・石和茂さんの目には黒い線が入っています。拉致被害者の会のブルーリボンのバッチを外したことが原因のようで、目も合わせたくないという主張のようです。
シャッターを開けると、竹島や、拉致被害にまつわるポスターが貼ってあります。貴重なポスターで枚数がなくなってきたため、陽に焼けるのを防ぐため、最近はシャッターを締め切っているのだとか。
その先にも、靖国神社にまつわる文言がかかげられた建物があります。ここは元旅館&バーだったようですが、夜逃げをして売りにだされたものを買い取ったそう。
現在、中は改装を進めており、なんと温泉が湧いています。いつか泊まれるときがくるかもしれません。
これらの一連のインパクトある建物は、三朝温泉でもっとも歴史ある西藤館さんの所有物です。創業はなんと1658年。現在、西藤館は、黒い鉄の門で固く入口が閉ざされており、一般客は泊まることができません。
琴桜関が療養に訪れたり、俳優の三国廉太郎や、写真家の土門拳もおとずれた、由緒ある旅館のようです。その温泉の効能は、ものすごいそうですよ。
お庭にある看板を見てみると、皇居、靖国神社など行先?の案内看板が掲げられています。台湾とは友好関係を築いていますね。
この宿のご主人の西藤さんに案内していただきましたが、思想は「右翼」ではなく、「保守本流」とのことです。看板のメッセージを通して、国民に訴えかけるために、3棟の建物を買い取ったのだそう。この一帯は、三朝温泉の中でなんとも不思議な空気をかもしだしています。
西藤館さんをさらに進むと、国民宿舎跡があります。現在は、川の反対側に立派な建物が建っています。
プランナール三朝という名前ですが、ホームページを開くと「三朝小唄」が強制的に流れてきます。プランナールはフランス語で白い芸術を意味するそう。どこか城を彷彿させる建物ですが、ややこの町には不釣り合いな気もします。
http://www.blancart.jp/
三朝温泉のおもしろいところは、古くなった建物を壊さず、そのまま残しているところ。数十年前の建物が、看板がそのままなので、かつてどんな業態の店があったのかが一目瞭然。
また、このエリアは2016年起こった鳥取中部地震の被害が大きかった地域。建物にはブルーシートがかかるなど、被災の後が見受けられる地域です。いちはやく復興することを願います。
一般的な三朝温泉のお散歩コースはこちら
http://play-life.jp/plans/15944