こちらの天后宮は、KL市内中心部のセプテ地区にあります。1989年9月3日の建立で、クアン川南岸の小高い丘の上に建っています。セプテ地区は緑豊かで、華人のお金持ちに好まれる高級住宅地。道路と川と鉄道を挟んで反対側には、開発の進むバンサー地区の高層ビルが見えて対照的です。
天后宮にお祀りされている3体の仏様は全て女性。地元の友人によると、マレーシア国内でもっとも信仰され、寄付の額も多い寺院なんだとか。
寺院の大広間ではちょうどイベントをやっていて、2匹のドラゴンダンスがお出迎え。夕闇の中でちょうちんが赤くともり、赤、白、黄金色の伽藍や中国建築様式ならでは装飾が施された梁、手すりなどを美しく浮かび上がらせます。
華人のお金持ちが多く住むこのあたりは、「ロブソンハイツ」と呼ばれているようです。
こちらの「ロブソンハイツ・シーフードレストラン」は、天后宮に向かう坂道の中腹に、ぽつんと建っています。
一見するとまっっったく高級店に見えないぼろぼろの店構えですが、マレーシアでは、ボロい外観の店に高級車がバンバン横付けされてたら、その店はたいてい美味しいです。とくにチャイニーズ。間違いない。
店内も、まったく高級店とは思えない雰囲気です。しかし、母の日前日ということもあり、店内はあっというまに満席になりました。
カベに貼られた手書きメニューのほか、写真付きメニューもあります。お値段は、ロケーションと雰囲気と比べたら少し高め。
シーフードは「時価」が並びます。ちょっとこわいかも。。。
こちらの名物料理は、「クレイポット・クラブライス」。日本の釜飯のような料理で、カニとごはんを土鍋で炊き、カニから出たオダシと貝柱、干したタマネギなどをまぜたごはん。お焦げとしょうゆの香りが香ばしくて日本人ならぜったい好きな味です。
シーフード以外には、華人の大好きな豚肉料理も有名で、ポークリブと、角煮の載った焼きそばはマストオーダーです。