曳舟にある鳩の街通り商店街の端の方に、カフェはあります。
商店街はなんと90年近くの歴史があるそうで、レトロな商店や新しいショップが共存している場所。
そんな歴史に全く引けを取らない趣きのある外観が迎えてくれます。
のれんをくぐると、ガラス戸の入口。
このカフェは、昭和2年に建てられた薬局をリノベーションしたもので、もともとの古さをそのまま活かした作りになっています。
なので、二重の入口もそうだし、店内に足を踏み入れて触れる全てが、レトロな雰囲気で統一されています。
ガラス戸を開けると、レトロな世界が広がります。
柔らかな雰囲気の店主が迎える店内は、まるで時間が止まっているかのよう。今がいつなのかわからなくなる空間ですが、不思議と落ち着きます。
椅子と机は中学生用のものを使っているそうで、普通だったら違和感があるような物も古い空間にはよく合います。
ミシン台を本棚代わりにしていたり、壁にかかった古時計も良い味を出しています。
壁際の棚にずらっと並ぶのは、コップや皿、灯りなど様々な陶器です。
埼玉の飯能にある泰木窯という工房のもので、本当にいろいろあります。かわいらしく猫がデザインされた皿など、一つ一つ見ていくとボリュームがあり、全部売り物のよう。値段も手頃でつい買ってしまうような、カフェの隠れた見どころです。
定番のひよこ豆のカレー(850円)をいただきました。ランチ時はドリンクもついてくるのでお得。
「あたらしくある。なつかしくある。」というコンセプトで昔ながらのすみだの魅力を今によみがえらせたものを「すみだモダン」として認証していて、そのグルメ部門でこぐまのメニューが受賞しているそうです。
焼きオムライスや焼きカレー、あんみつ玉など、どれも美味しそう。
こぐまがデザインされたカップとソーサーもかわいらしいです。
レトロな空間にするだけでなく、細かいインテリアや口にするものまでレトロにこだわったカフェ。古さが一周回って逆に新鮮で新しさまで感じるこだわりの空間ながらも、ひたすら静かに時を刻んでいる様がとても印象的。
何も考えずひたすらのんびりしたい場所として、おすすめです。
【最寄り】
東武スカイツリーライン 曳舟駅より徒歩8分
【営業時間】
10:30〜18:30(L.O. 18:00)
【定休日】
火曜日、水曜日