こちら「円応寺」は、北鎌倉から歩いて15分ほど。
ちょうど、建長寺の反対側あたりにある、小さなお寺です。
こちらに祀られているのは、なんと!「閻魔大王」
本堂には、ご本尊の閻魔大王が中心に座り、左右に地獄の"裁判官"である十王や脱衣婆などが祀られています。
それぞれの役割について、丁寧な説明がついており、"死後の世界"の様子を知ることができます。
入口で拝観料を払い、中に入ります。
実は、こちらのお寺は、ここから先は”撮影禁止”ですので、中の詳しい様子はご紹介できません。
ぜひ、大迫力の閻魔様を見にいってみてください。
ちなみに、ご本尊の閻魔様は、あの運慶の作とされています。
寺伝では次のような話が伝わっています。
「 運慶が晩年のことです。頓死をして閻魔大王の前に引き出されました。大王がいうことには、"もし汝がわが姿を彫像し、その像を見た人が悪行をせず、善行をするようになるのであれば、娑婆に戻してやろう。"といったとのことです。
生き返った運慶が、その姿を彫ったものがこの像であるといわれています。」
そして、その円応寺から歩くこと15分。
こちらは、「浄光明寺」です。
1251年に創建された浄光明寺は、国の史跡に指定されており、貴重な名仏や遺跡が残されています。
仏殿は市指定の文化財、また、仏殿の左手には収蔵庫があり、国の重要文化財 阿弥陀三尊(中央が阿弥陀如来坐像、向かって右の脇侍は観世音菩薩、左は勢至菩薩)が祀られています。
阿弥陀坐像は堂々とした宋風の作りで、土紋装飾が特徴です。
仏殿右手には、墓石や石塔がならんでいますが、中でも鎌倉時代からの鶴岡八幡宮(寺)の神主大伴家のお墓があり、笏型で鳥居がついたもので神道墓碑として貴重なものです。
裏手の狭く急な階段を登ると、そこには俗に網引地蔵とよばれている石造地蔵菩薩坐像が、"やぐら"とよばれるほら穴に 祀られています。
他にも、歌人藤原定家の孫で歌道の名門冷泉家の始祖、冷泉為相(れいぜいためすけ)の墓があります。
その網引地蔵がある場所からは、鎌倉市内だけでなく、向こうは由比ヶ浜まで見渡す事ができます。
またこの時期(2月末)には、梅も見頃を迎えてました。
ちなみに、阿弥陀堂や裏山に入るには曜日が限られています。
木、土、日、祝の10:00~12:00、13:00~16:00。
拝観料は200円。
※8月は拝観休止
貴重なものも多いので、ぜひ、その日に合わせてお出かけください。
そして、こちらが「円応寺」と「浄光明寺」の御朱印になります。
どちらも”見事”というしかありません。
参拝の証としての”御朱印”。
神社仏閣にお詣りの際は、ぜひ、ありがたい”御朱印”をいただいてみてはいかがでしょうか?