パリ本店の「トゥールダルジャン」は、1582年創業。400年以上の歴史があります。
唯一の支店である「トゥールダルジャン東京」は、今年で35周年。
35年間内観は変わることなく、フランスのエスプリを感じる空間です。
メインダイニングは、ロココ時代の女性的で優美なデザイン。
壁の彫刻も柔らかな曲線を描いています。
「トゥールダルジャン 東京」のシグネチャー料理は“鴨料理”。
大理石で出来たこちらの台で、お客様の目の前で鴨をさばくメニューも。
この大理石は、フランスから直輸入した重量感のある大きな石に、ドレープの彫刻を施したものなのです…!
パリ本店の「トゥールダルジャン」は、実はフォークの原型を初めて登場させた場所。
1582年、アンリ三世と貴族たちが来店した際、隣のテーブルにはフィレンツェから来た貴族たちがいました。
その方々は、小さく尖った道具で肉を食べており、この道具に興味を持った国王が尋ねると、ヴェニスからの発明品だということが判明。
国王は、すぐさまこの道具を取り寄せ、フランスの食文化にフォークの存在を広めていきました。
そんなフォークの原型のレプリカが、ココ「トゥールダルジャン 東京」に飾ってあります。
ウェイティングルームは、ルネッサンスの時代をイメージした空間。
壁面にはさまざまな人物の肖像画が飾ってあり、その数は51人!
すべてフランスの食文化に関わり、そして貢献した人物です。
今回は、「トゥールダルジャン 東京」で食べられるコース料理のデザートを一品堪能しました。
今の季節は、りんごとデコポンを使ったデザートです。
サクサクとしたフィユタージュに、バニラのムースを挟んださっぱりとした味わい。
たっぷりとお料理をいただいたあとでも、すっきりと食べられる上品な逸品です!