出雲平田 木綿街道は、歴史や文化を体感することができ、癒されたい人にとてもおすすめです。その理由がこちら。
①下町情緒あふれる非日常的な町並みを堪能できる
②元酒蔵を改修した伝統建築の古民家に宿泊できる
③地元の人と温かい交流体験ができる
昔ながらの景色が広がる木綿街道では、過去にタイムスリップしたような貴重な体験ができます。
出雲大社からも近いので、とてもおすすめです。
詳しくは下の赤いボタンから見てみてくださいね。
出雲平田 木綿街道までは、雲州平田駅から徒歩10分程度です。
大阪方面からは、新幹線で岡山駅まで行き、特急 やくもに乗り換えて出雲市駅へ。その後、一畑電車北松江線で雲州平田駅まで行きます。
特急 やくもでは、日本夕陽百選にも選ばれている宍道湖が見渡せました。こちらの湖は、わずかに塩分を含んでいるので、シジミや白魚などの松江の名産品が収穫できるそう。
他のアクセス方法は、下の赤いボタンから確認してください。
今回はこちらに宿泊しました。
NIPPONIA(ニッポニア)とは、”なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる。” をコンセプトに運営している古民家の宿泊施設です。
現在は全国9地域で展開されており、今後、日本各地への展開が予定されています。
他の地域は下の赤いボタンから見てみてください。
こちらの「NIPPONIA 出雲平田 木綿街道」は、約250年の歴史ある旧石橋酒造の母屋と、店舗部分であった築後推定220年の建物を改修しています。
チェックインしたら、ダイニングでウェルカムセット(地元の生姜糖とお番茶)をいただきました。
※ウェルカムセットは季節によって変わります
この生姜糖は「來間屋生姜糖本舗」で作られているもので、江戸時代から約300年間も続いているそう。幻の生姜を使用しており、ピリっとした辛さと味の甘さが絶妙でした。
そして、こちらのホテルはかつては酒蔵だったことから、全6部屋のお部屋にはそれぞれお酒造りにまつわる名前がついています。今回はその中でもおすすめな3部屋をご紹介します。
こちらは元客間で賓客を招くために作られた格式の高いお部屋だったので、開放感ある空間と美しい日本庭園の眺めに魅了されます。
「杜氏」とは日本酒の醸造工程を仕切る責任者そして花形の役職名であり、このお部屋は元客間で日本家屋の素晴らしい造りと日本庭園を眺め、優雅な時を過ごして頂きたいという思いでつけられました。
こちらはホテルで唯一の2階建ての構造です。
1階は御成門から入れる庭園を眺められる客間があり、2階のベットルームは納屋だった部分を改修しています。
歴史情緒を感じる一方で、アンティークの照明や家具もあるため、ノスタルジックな雰囲気も感じられます。
「蔵元」とは、酒蔵を持ち日本酒の製造販売する人の事をさし、実際にこのお部屋の一階部分が店舗部分であったことと唯一の二階建で暮らすようにお泊りいただけることから名づけられました。
一軒家のような佇まいなので、2人だけの静寂な時間を過ごしたい人におすすめです。
こちらは元米蔵で、開放感のある高天井が魅力的なロフト型のお部屋です。
酒蔵として活躍した時代に、酒米を貯蔵して酒造りに必要な道具を大切に保管していたそうです。「道具廻」というのも、そこから名付けられました。
お部屋の至る所に、地元の陶芸家・岩佐昌昭氏の手洗い鉢の洗面台を設けるなど、随所に道具への尊厳が感じられます。
この個性的なお部屋は、いつまでも滞在していたく、自分たちだけの秘密にしたくなりました。
お風呂は石風呂とユニットバスの2タイプあります。石風呂は柔らかいお湯になるので、肌触りがツルツルになります。
シャンプーやヘアコンディショナー、ボディシャンプーはアメニティブランド「suora」です。
アメニティも揃っているので、手ぶらで良いのも嬉しいポイント。
食事は、ダイニング「居酒」でいただきます。メニューは出雲ならではの食材や地酒を扱っている、季節の懐石料理です。
今回は、季節のしゃぶしゃぶがメインの全8品特別コース。島根県産の和牛内もも肉の幽庵焼きや日本海で取れた新鮮なお刺身4種など豪華な内容です。
特にしゃぶしゃぶは、鰤の昆布締めと新物生若布(わかめ)でした。木綿街道で作られた醤油をベースとした甘みのあるお出汁で、鰤や若布との相性は抜群。最後に炊き込みご飯と一緒に食べると非常に旨みが増す逸品でした。
※仕入れにより変更になる場合がございます
お部屋の雰囲気は昼から一変しており、ほのかに灯る間接照明がとても素敵でした。
ちょっと飲みたい気分だったので、ホテルのフロントでお酒を注文。おつまみもお願いをしたらいただけました。親切なスタッフさんに感謝です。
木綿街道の日本酒銘柄「ヤマサン正宗」の純米吟醸 佐香錦で乾杯。このヤマサン正宗は、木綿街道に酒蔵があるので後で紹介します。
また、島根は所説ありますが日本酒発祥の地と呼ばれています。お酒好きな人にはぜひ酒造りの神様を祀る「佐香神社」も行ってみてください。
朝食はシェアして食べるおかずから、木綿街道ならではの盛り合わせなど全8品。とてもボリュームがあって栄養満点の和朝食でした。
宍道湖産のシジミ汁と島根県産きぬむすめの炊き立てのご飯もあり、地元の美味しい食材を心ゆくまで堪能。
水曜日は限定の朝食プランとして、持田醤油店のお料理が食べられます。
※右下のお写真参考
ここからは、出雲平田 木綿街道と合わせて周れる1泊2日のモデルコースをご紹介します。
出雲大社には、電車で約30分でアクセスできるのでぜひ行ってみてくださいね。
日本最古の歴史書『古事記』や『日本書記』に登場するほど古い歴史があります。
ご祭神は縁結びの神様として有名な⼤国主大神(オオクニヌシノオオカミ)です。恋愛だけでなく、あらゆる良いご縁を取り持ってくれます。
お社へ続く参道は、日本の名松100選に選ばれている松並木が続いていました。神聖な雰囲気が漂っており、気持ちが引き締まります。
拝殿は戦後最大の木造神社建築で、とても立派です。
参拝は一般的な神社だと「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社では「2礼4拍手1礼」が正しい作法です。
拝殿の奥にある御本殿は、日本最古の神社建築様式。参拝は通常、御祭神に最も近づける八足門からしますが、御本殿内では御神座が西向きで祀られています。
そのため御本殿の正面から左側に回り込んだ場所が「神様に一番願いが届きやすい拝礼位置」と言われています。ここでしっかり参拝をすると良いでしょう。
神楽殿の正面には日本最大級の大しめ縄があり、長さ約13メートル、重さ5.2トンに及びます。
私の両手を大きく広げてもあり余るほどの大きさでした!
また境内には「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」をモチーフにしたうさぎの石像がたくさんいます。
愛らしいうさぎを探してみてくださいね。
島根ワイナリーがある出雲市大社町は、全国有数のハウスぶどう名産地です。芳香なぶどうはジューシーで糖度が高く、とても美味しいと評判。
そんなワイナリーでは、製造見学から試飲まで無料で楽しめます。
試飲即売館「バッカス」では約10種類のワインが飲み比べできます。高価なワインも有料試飲があるので、お気に入りのワインが見つかるでしょう。
今回私たちは、島根ワイナリーで人気の縁結シリーズ「縁結スパークリング デラウェア ブリュット」を購入しました。キメ細かい泡立ちがアクセントになり、切れ味の良い辛口で逸品でした。
その後は木綿街道に移動し、ホテルにチェックイン。
木綿街道は、江戸時代に木綿の集散地として栄えており、市場町の賑わいを偲ばせる町家は今も残っています。
歴史情緒あふれる街道は、防火と洪水対策を考慮された地域特有の「切妻(きりつま)妻入り塗家造り」の家屋が軒を連ね、海鼠壁(なまこかべ)や出雲格子など、歴史的価値の高い建築様式を見ることができます。
そして、江戸時代からの伝統の味を守り続ける醤油蔵や酒蔵、生姜糖の老舗など、木綿街道ならではの見どころがたくさんあります。
木綿街道交流館は江戸時代の旧長崎医家を復元した建物で、木綿街道の観光案内所や展示コーナを備えています。
スタッフさんはとても気さくで、街道の歩き方や見どころなどを教えてもらえます。街道内の体験メニューを集めた「木綿街道探訪帖」パンフレットもあるので、手に取ってみてください。
1階には和風お食事処「ごはん屋 棉の花」があり、地元の食材を使った郷土料理が味わます。
今回はランチに棉の花定食と蕎麦御膳を注文しました。出雲そばや木綿街道のおかずの盛り合わせ、自家製のふきのとうの味噌など、美味しい地元のお料理を満喫できました。
2018年4月にオープンしたイタリアンレストランです。店内にはおしゃれなドライフラワーや小物が飾られており、女性が好きそうな癒しの空間でした。
ランチセットはメインで数種類のパスタかリゾットが選べて、自家製パンとくるみ市のバケット、サラダ、ドルチェがついてきます。
今回はメインにパスタのイタリア産モッツアレラのトマトソースを注文。濃厚なソースは、酸味と甘味の絶妙なバランスでクセになる美味しさでした。
明治10年の創業で登録文化財の伝統的な酒蔵です。
酒の神様が祀られている佐香神社のお膝元で、出雲杜氏による伝統的な銘酒「ヤマサン正宗」を造り出しています。
出雲のお料理は甘くて濃い醤油が好まれるので、それに合うようなしっかりした味わいが特徴的でした。
お酒の製法など聞きながら3種類の利き酒ができたり、予約をすれば歴史ある酒蔵見学も楽しめます。