鳥取地方は昔、因幡(いなば)の国と呼ばれていました(今は小学校の国語の教科書にも出てくる「因幡の白兎」が有名ですね)。
ほかにも、NHKの大河ドラマ『麒麟が来る』の舞台になったり、『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるや『名探偵コナン』の青山剛昌の生誕地であったり。
鳥取駅構内は、これらをアピールするものがぎゅっと詰まった、観光客には歩いているだけでも楽しめる隠れスポット。
そうそう、鳥取と言えば梨も有名で、駅の外にも「二十世紀梨」の木がありますよ。
「鳥取にはスタバはないけどスナバはある」と半ば自虐的なキャッチフレーズで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。(現在はめでたくスタバも出店済み)
客席は個室風なので、密にならず安心です。
店名だけでもセンスあふれているのですが、鳥取砂丘の砂を使ってコーヒー豆を焙煎しているという砂焼きコーヒー(Mサイズ:324円)もセンス抜群!
ブラックでも苦みが少なく飲みやすいので、コーヒーはあまり…という人もぜひチャレンジを。
また、水出しアイスコーヒー(495円)やアイスココア(495円)など、コールドドリンクのサイズがでかいのもうれしい特徴です。
大人気の鉄板フレンチトースト(660円)などのカフェメニュー以外にも、薬膳大山鶏カレー(864円)など、ラインナップも豊富です。
鳥取駅から歩いて5分の立地の良さ!自分に合った枕も選べてリーズナブルに泊まれるのがポイントのビジネスホテル。
朝食は有機野菜や減農薬野菜、地元の名産品を使った健康無料バイキング(なんと無料)!(…なのですが、この日はコロナの影響でお弁当でした。残念…)
しかし、このホテルの最大の魅力は、なんといっても天然温泉!その名も「因幡の湯」!
日本一のラドン含有量を誇る、無色透明のさらっとしたお湯にゆったり浸かって旅の疲れを癒し、明日の観光に備えましょう。
さあ、2日目はいよいよ鳥取の代名詞ともいえる鳥取砂丘に向かいます。
砂丘に向かうバスの出発点になるバスターミナルは、鳥取駅のすぐそばなので迷うこともありません。
鳥取砂丘まで約25分で一直線!
路線バス(380円)でも行けますが、おすすめは麒麟獅子がラッピングされ、鳥取市の見どころをぐるっと一周してくれるループ麒麟獅子バス(1回乗車につき300円)がおすすめ!
ちなみに一日乗車券(600円)もあり、一周する間に一度でも途中下車するならこの切符がお得です。
バス停「砂丘センター展望台」を降りてすぐにあるのが、この展望台。
鳥取砂丘は広いので全部は見えませんが、高台から心地よい風に吹かれながら鳥取砂丘を臨むことができます。
砂丘センターから砂丘までは砂丘観光リフト(往復300円)もあります(今回は、砂丘に行く前に砂の美術館に寄ったので乗りませんでした)
眼下に砂丘を眺めながら、だんだんと砂丘に近づいていくのでワクワク感も得られるのでおすすめ!
砂丘センターでは、鳥取名産のらっきょがたくさん!試食もできますよ。
鳥取砂丘の砂を使った、その名も「砂の美術館」(入館料600円)!
毎年テーマが変わり(この年は「砂で世界旅行 チェコ&スロバキア編」)、何体もの砂像が展示されています。
とにかく、スケールと本当に砂でできているとは思えないディテールさにビックリ!
一体どうやって作ったの?という疑問にも、パネルを読んで納得できるなどの工夫もあり、楽しく飽きずに見学できます。
3階に行くと展示の全体が見渡せるのでぜひ行ってみて!さらにスケールの大きさを実感し、驚くこと間違いなしです。
とにかく想像以上に広い!そして、実際に行ってみて意外だったのがオアシスがあること。
オアシスまでは、歩きづらい上に目で見る以上に距離があるので覚悟を(笑)。
オアシスから砂丘の山を越えるのがまたまた試練なのですが、上り切った先には…
爽やかな海風と日本海と砂丘と青空が織りなす絶景があなたを待っています!
砂漠気分に浸りたい人には、ラクダライド(一人乗り1,500円)がおすすめ!日本にいながら異国情緒を味わえます(笑)
意外にハードな鳥取砂丘を楽しんだ後は、スイーツでひとやすみ。
ラクダのクッキー、梨のゼリー、そして梨とバニラのソフトクリーム。そしてなんとかかっているきな粉は砂をイメージした、まさに砂丘づくしの砂丘サンデー(600円)は必食!
そして、砂丘珈琲ソフト(400円)には、珈琲のソフトクリームにパウダーが。
これも砂丘の砂をイメージしている徹底したこだわりが素敵です(笑)。
砂丘2大スイーツを片手に砂丘を眺めてひとやすみ…あ~極楽極楽♪
鳥取砂丘から「ループ麒麟獅子」バスに乗ること、約20分。
バス停「鳥取港(かにっこ館前)」で下車するとすぐ目に見えるのが、カニが主役のミニ水族館。
山陰の名物の松葉がにを学べる「松葉がに牧場」や鳥取近海に棲む魚たちを紹介した「鳥取の魚水槽」など見どころもたくさん!
これだけ充実していて、入館料は無料という太っ腹!
ここだけの話ですが、カニよりもハリセンボンのかわいさに夢中になってしまいました(笑)
最後は、かにっこ館の隣にある海鮮市場「かろいち」へ。鳥取近海でとれた海産物や加工品、おみやげが揃っています。
その中でおすすめのお店がこちらの「とうふちくわの里・ちむら」。
このとうふちくわ、実は豆腐70%、魚のすり身30%の割合で白身魚の代わりに大豆を使った、江戸時代から続く郷土料理なんです。
醤油がなくてもあっさりした美味しさでヘルシーに食べられますよ。
あと、もうひとつのおすすめは揚げたての天ぷら。
いろんな味(20種類はあったような…)があり自分で選べるのが楽しい!(今回はキムチとチーズをチョイス)
見た目以上のボリュームなので、食べ過ぎには注意してくださいね。
鳥取砂丘のイメージが大きい鳥取ですが…。
もちろん、鳥取砂丘そのものを楽しむもよし。
それを逆手にとったすなば珈琲、そしてその魅力を生かした美術館やスイーツを楽しむもよし。
砂丘観光をきっかけに温泉や鳥取の郷土料理を楽しむもよし。
イメージが大きいものから攻めて、そこから派生していろんなことを楽しむのも旅の醍醐味なのかもしれませんね。