栃木県・日光市の【EDO WONDERLAND 日光江戸村】に行って来ました。
侍や忍者、着物を着た町人と、江戸時代の風景を再現した町並みから江戸時代の文化や生活を感じられるスポット。
その【江戸ワンダーランド】に新しくオープンした、≪江戸生活文化伝承館≫についてご紹介します。
【江戸ワンダーランドのプランはこちら】
http://play-life.jp/plans/14005
私たちが日常生活で当たり前のように使っている道具は、いつ頃できたかご存知ですか?
実は、江戸時代から受け継がれている物や文化がたくさんあるのです。
【江戸生活文化伝承館】は、江戸~現代の人々の生活に生きている職人たちの「匠」の技を紹介する施設です。
また、施設のコンセプトは「EDO IS THE ANSWER」。
「江戸にすべての答えがある」ということ。
江戸時代に生まれた職人を始めとする町人文化が、先人の知恵として現代人の生き方のヒントになっているのです。
オープニングセレモニーでは、ユキ社長と出店企業の代表者の方々の挨拶がありました。
また、オープン記念に江戸町火消しのまとい振りや、獅子舞などが披露されました。
獅子舞は近くで観ることができて、迫力がありました!
【江戸生活文化伝承館】のオープンには、様々な出店協力店の尽力があります。
展示品はすべて江戸伝来の技を継承する職人さんたちが作った純国産。
こちらは【伊場仙】による展示品。
【伊場仙】は家康とともに江戸にあがった団扇屋。
扇ぐしか用途のなかった団扇を、鑑賞できる美術品にしたポップアートの原点です。
およそ200年前に開業した【藍熊染料】の展示品。
絶えず伝統と革新を融合し、今日まできたそう。
最近はカリフォルニアからも注文がくるそうです。
日本最古の女性化粧品メーカー【伊勢半】による紅の展示品。
江戸期に化粧は庶民に広がり、女性にとって化粧は美しく彩る憧れのものとなりました。
実は江戸時代からの製法を守り続ける職人はごくわずかなんだとか。
遊び心あふれる現代化粧品を生み出しながらも、紅の伝統を守り抜いています。
器の美しさにも注目です。
【山懸商店】による、花火の展示品です。
「武器に使う火薬で花火を作ったら、どんなに平和利用になるか。」
まさにピースフルな発想で、美しい花火を作ってきました。
【江戸屋】による、ブラシの展示品です。
豚や馬や山羊の毛を使い、ハイテク用の多種ブラシを作ってきました。
私たちが普段見ることのないような、新幹線用のブラシなども作っているそうです。
【よのや櫛舗】による、櫛の展示です。
櫛作りは材料が命で、【よのや櫛舗】は代々、薩摩柘植以外は使ってきませんでした。
削る道具も、頭皮に優しい目にするために「とくさ」という植物を用いています。
【白木屋中村傳兵衛商店】による、箒の展示です。
箒は豊作祈願の神事の道具でした。
それを江戸中期に白木屋がはじめて座敷箒を作りました。
草を手で束ねる技能を今でも守り、長持ちする箒を作ってきたそうです。
磨きに薬品を使わず、すべて手作業の【華硝】によるグラス展示。
タワシで洗っても傷つかないグラスは【華硝】だけ。
頑なに伝統にこだわり、量産より斬新を選んできました。
贈り物でも一番人気で予約待ちなんだとか。
家族で経営し、江戸の粋ともいえる【うぶけや】による刃物の展示です。
包丁の機能美に、世界に誇る日本の工業力の原点を見れます。
こちらの展示品は、【江戸生活文化伝承館】の開設に大きく関わっています。
社長が開設を思い立ったのは、元刀匠が生んだ爪切りを知ったことがきっかけだそう。
刀という武器から、日用品に変わったのはまさに平和の象徴。
刃物専門店の【菊一文字】による、抜群の切れ味の高級爪切りは世界的人気を誇ります。
いかがでしたか?
初めて知ることが多く、とても勉強になりました。
また、美しい展示品に魅了されっぱなしでした。
【江戸ワンダーランド】に入場した人であれば、誰でも無料で楽しむことができます。
ぜひ行ってみてくださいね。
【江戸ワンダーランド公式HP】
http://edowonderland.net/