妙本寺は、以前紹介した、「本覚寺」の道を挟んで、向かいにあります。
こちらは、”総門”
現存する総門は大正12年(1923)9月1日の関東大震災で倒壊したものを大正14年に再興した門です。
ここから妙本寺の境内に入ります。
方丈門です。
この門をくぐって60段ほどの石段を上ると、本堂、寺務所があります。
方丈門付近では、サルスベリ、酔芙蓉、ツツジなど、四季折々の花が迎えてくれます。
石段の両脇には紫陽花があり、6~7月に見頃を迎えます。
ちょうどこれからが見頃!
ぜひ、お出かけしてみたいですね♪
こちらは二天門。
妙本寺の杉木立の参道を抜け、石段を登り切ると、目の前に現れる堂々とした弁柄塗りの門が「二天門」です。
門の左脇には大きな楓があり、新緑、紅葉の季節にそれぞれ見事な色どりを添えます。
まさに”インスタ映え”スポットですね♪
こちらの門は、持国天と多聞天を安置してあることから二天門というそうです。
美しい彫刻が印象的な門で、特に中央の龍が見事です。
なんでも、2〜3歩後ろで手を拍つと龍が鳴き声をあげるとかあげないとか…
みなさんも、行ったときには、ぜひ試してみてください。
祖師堂(そしどう)
日蓮宗の開祖である日蓮聖人(祖師)を祀るお堂。
お堂内中央正面の厨子に日蓮聖人を、向かって右脇に日朗聖人、左脇に日輪聖人をお祀りしています。
現在の十二間四面の祖師堂は、
第47世日教聖人の時(天保年間、約170年前)に建立されたもので、鎌倉では最大規模の大きさを誇るお堂だそうです。
ちなみに。
頼朝公の正室北条政子夫人が懐妊すると、尼の許に送り、ここで2代将軍頼家公が生まれたと伝えられています。
長い参道は、両脇に杉並木があり、整然としており、美しく、とても綺麗にお手入れされています。
この地は比企能員一族が住む谷戸(やと)であったところから「比企(ひきが)谷(やつ)」と呼ばれています。
しかし、比企一族は建仁3年(1203年)に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされました。
その争いを「比企の乱」といいます。
比企の乱の時、まだ幼少で京都にいたため生き延びたのが比企大学三郎能本でした。
能本は、鎌倉の町に立って生命がけの布教をされている日蓮聖人に出会い、「わが一族の菩提を弔って下さるのは、このお聖人しかいない!」と決心し、自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりです。
歴史を知ると、またこの場所が特別な印象になりますね。
私が訪問したのは、3月はじめ。
ちょうど、梅が見頃でした。
梅だけでもたくさんの種類があって、ゆっくりと楽しむ事ができました。
境内には、いろいろな種類のお花があり、4月から8月まで、代わるがわる楽しむ事ができます。
寺務所前には、”馬酔木(あせび)”も発見!
こういう素朴なお花が、私は好きです♪
向かって左側が、妙本寺の御首題になります。
とても美しい墨書きに、うっとりとします。
こちら妙本寺では、これからの季節は「紫陽花」も楽しめます。
混雑する有名寺を避けて、
今年は、妙本寺で紫陽花を愛でるのはいかがでしょうか?