地元の友人との恒例の旅行。LINEの連絡だとなかなか決まらないので、休日に集合して計画を練ることに。
おいしいドリンクを飲みながら話し合う。京都?軽井沢?海外行く余裕はないけど、国内旅行も飽きたよね…。
ああだこうだと言っているうちに友人が一言。
「え、なんか東京で野生のイルカと泳げるプランがあるらしいよ」
「なにそれ!超楽しそうじゃん!」
と、そんなこんなで今年の旅行先が決定しました。
野生のイルカに会えるのは東京の離島、伊豆諸島の御蔵島付近。
時期にはよりますが、6月〜10月の期間に、3万〜5万くらいで行き帰りの船とドルフィンスイムにかかる諸道具、宿泊先まで全部セットになったツアーがあるようです。
思ったより高くないじゃん♪と上機嫌になり早速予約。
出発地は浜松町竹芝桟橋。夜10時発の船に乗り、早朝6時前に島に着くようなプランです。
スイムグッズは貸してもらえるので、着替えや化粧道具などいつもの旅行と同じような荷物で大丈夫。
1000人ほど乗れる大きな客船でいざ出発です!
船では夜の間にしっかり睡眠していきます。
一番安い和室だとこんな感じ。毛布も貸してもらえるので全然寝れる。朝までぐーすかでした。
ちなみに高い部屋だとベッドのある部屋も取れるみたいですよ〜。
朝5時、三宅島に到着です。プランによって御蔵島に宿泊するものと、近くの三宅島に滞在するものと色々あるようです。泳ぐだけなら御蔵島でもいいけれど、三宅島の方が住人も多く見る場所も多いということで私たちは三宅島に滞在します。
夜にお世話になる民宿で荷物を置いて、朝食をいただきます。
人情味のある民宿で、納豆ご飯にお魚…といった感じの健康的な朝食を頂きます。お腹を満たしたらいよいよ、まずは海に出る前のスキューバダイビングの練習場に行きます。
初心者でも海に出れるように、懇切丁寧にスキューバを教えてもらいます。
スキューバダイビングではウェットスーツにフィンとマスクをつけてのダイビングになりますが、器具のレンタルはツアー代に入っているので追加料金はなしなのも嬉しい♡
早速海にダイビングだ〜〜!!
息の吸い方、潜り方など基本は一通り教えてもらうことができ、しっかりインストラクターがついてくれるのでダイビングをしたことがないミクニでも潜れました♡
しかし、運動不足のアラサーはからだにくるぜ…。
しかしこれもイルカちゃんに会うために必要な努力。
浅瀬でも熱帯魚たちがたくさんいて感動しますよ。
練習が終わったらいざ!実際に御蔵島の海に出発です。
20人のりくらいの小さな漁船に乗り込み、いざ出発!
三宅島から御蔵島までは船で40分ほど。
酔い止めは強い薬を飲みます。アネロンという薬がおすすめだよ!
いよいよ御蔵島に到着です。野生のイルカたちは島に守られており、イルカに近づいていい船も決まっているのだそう。
かつ、その船になついているイルカの群れというのがいるらしいので、船長のさじ加減でイルカを探します。
そして…
「イルカがいた!さあみんな、潜って!」
ここでもインストラクターさんも助けてくれるので、泳ぎの苦手な人も慌てず海へ。
イルカのいる方に必死で泳ぎます。
そして、目の前に…
イルカの群れがいました。
御蔵島の澄んだ海で、たくさんの魚たちに囲まれながら、イルカがこちらに近づいてきてくれました。
野生のイルカですが、人に好意を持っていて、周りをくるくるまわったりして一緒に遊んでくれます。
手を伸ばせば触れることができそうな距離。そして、静かな海中で聞こえる「キューキュー」という、イルカの神秘的な鳴き声。
「自然と一体化するって、こういうことをいうんだな」
そんなことを思いました。そのくらい、感動的な海だったのです。
ずっと海にいると体力がつらいので、何度か船に上がり、潜りを繰り返します。イルカ以外にもたくさんの魚が泳いでいて、海底には美しいサンゴ礁が広がっています。
5回ほどダイビングしたところで、船はまた三宅島に戻ります。
島に戻って来た頃には時間は6時。疲れてお腹もぺこぺこだったので、夕食を撮りに行くことに。
島でも数少ないイタリアンバーのリターノでは、ドラゴンフルーツのサラダや赤いかのピザなど、島ならではのおいしい料理を堪能できます。
デザートにはパッションフルーツも!生まれて初めてパッションフルーツを食べましたがとってもおいしかったです…!酸っぱくて独特の歯ごたえがあって、南国感のあるかわいい見た目。お腹もいっぱいになったので、早めに民宿に帰って寝ることに。
翌日は午後の便で帰ることになっていたので、早起きして島をお散歩。
海風があるので、思ったより暑さは感じません。
港から遠くないところに眼鏡岩があるということで、海沿いまでバスに乗ってやってきました。
車の通らない道は開放的で、なんだか西海岸に来てしまったような気持ちになります。
ここが三宅島の眼鏡岩です。
地震で片眼鏡になってしまったそうですが、絶壁の下には絶景が広がっています。
本島で見るよりも、ずっと高く、しかし澄んだ波。なんだか吸い込まれそうな気持ちになりますが、近くにお花が飾ってあったので…
「これは…」
と思い、絶景を堪能した後はそそくさ退散です。(笑)
午後の便に合わせて、港に戻ってきました。
近くに海の家があるので、軽い昼食を取ります。
海沿いで食べるかき氷とスパムおにぎり。普通のかき氷なのに、なんでこんなに美味しく感じるのかな。
とうとう三宅島とお別れです。金曜の夜に東京を出発し、日曜の午後の船に乗ると8時前に東京に着きます。なんだか夢のようで、一瞬の時間でした。
島の帰省の人もいたのか、素敵なお見送りの様子もあり、ちょっとエモい気持ちになります。
ありがとう、三宅島、御蔵島。絶対また来たい、そんな風に思わせてくれる自然の広大さと人の温かさのある島でした。