こんにちは、アイドル大好き魚籃坂46です。
ここ数年は特に欅坂、日向坂推し!
先輩のインスタで見つけた、「養老天命反転地」。
岐阜にあるアート作品の体験施設らしい。
岐阜の観光地として私が思い浮かべるのは、世界遺産の白川郷の合掌造り、温泉街が有名な下呂温泉、『君の名は。』の聖地巡礼をしたこともある飛騨高山くらい。
養老天命反転地は正直聞いたことが無かったし、ガイドブックでもほとんど紹介されていない。
それでもインスタ投稿数は4.1万件と多く、みんなカラフルなアート作品の中で個性的な写真を撮って楽んでいるようだ。
さらに、2019年3月11日公開の日向坂46『JOYFUL LOVE』のMVのロケ地にもなっているそう!
興味が湧いたので、実際に行ってみることに!
電車で行く場合は、養老鉄道養老駅から徒歩10分。
車で行く場合は、養老I.C.から約10分、大垣I.C.から約20分、関ヶ原I.C.から約25分で到着。
子ども向けの遊具がたくさん設置してある「養老こどもの国」やゴルフ場などが併設されていて、ここ一帯が観光スポットのようだ。
駐車場から入口までの道すがら、草原どんぐりや楓の木があり父が説明してくれた。
コンクリートジャングルで戦う(?)私は、自然の緑に触れただけでも癒された。
入場料は、一般750円、高校生500円、小・中学生300円。
チケット売り場のすぐ横には売店があり、運動靴とヘルメットの無料貸出も行っている。
コンセプト上、平衡感覚を感じさせない作りになっているため、よろけたり転倒する恐れがあるのだ。
しかし園内を歩き回ると、再びここまで返しに来るのもひと苦労なので、あらかじめスニーカーやゴム靴などのすべりにくい靴を履き、動きやすい服装で来るのがおすすめ。
最初のブースは「養老天命反転地記念館」。
世界的に有名なアーティストであり養老天命反転地の作者である荒川修作氏と、そのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の「”人は生まれたら死ななければならない”という宿命を覆したい」という思いが込められており、ビデオも流れています。
ほうほう、芝地にカラフルな塀があって…
えっ、人がぶら下がってる?いやいや、逆立ちしてる!?
実は1枚目の写真は、2枚目の写真を反転させたもの。
床と天井に同色・同形状の塀が配置されており、逆さまに見るとまるで天井から吊られているように見えるのだ!
どっちが上でどっちが下か、クラクラ…。
早くも平衡感覚が無くなってきたぞ。
ちなみに入口付近のトイレの色合いも相当なインパクトなので、興味があったら入ってみよう。
摩訶不思議な養老天命反転地記念館を出て目にするのは、険しい岩肌の「昆虫山脈」。
岩山の上には井戸の汲み上げポンプがあり、しゃこしゃこ押すと本当に水が出てくる。
そのふもとには、竹と猫の不思議な建造物「不死門」。
どのあたりが昆虫なのか…不死門とは…?
いちいち説明は無いので、身体で感じ取るのだろうか。
どんどん天命反転ワールドに飲み込まれていく。
養老天命反転地には「極限で似るものの家」とすり鉢状の「楕円形のフィールド」という2つのメインパビリオンがある。
こちらは「極限で似るものの家」。
岐阜県の形の屋根を持つ、迷路状のアート作品である。
ここでふと最初にもらったパンフレットに目をやると、さらに楽しめる歩き方が!
「自分の家とのはっきりとした類似を見つけるようにすること、もしできなければ、この家が自分の双子だと思って歩くこと。」
どう見ても、自分の双子には思えないが…頑張って想像力の翼を羽ばたかせます。
迷路の中に入ると、狭い路地の中にたくさんの家具がのめり込んでいる。
薄暗さや家具の古めかしさに恐怖を感じる。
「極限で似るものの家」で見逃していけないのは、外側にある大きな穴だ。
この穴の前で跳び上がったりポーズを撮るのが人気なのだ。
穴の前で足を開いてジャンプすれば、まるで実写版マ〇オ!
手を挙げてジャンプすれば、穴に落ちる人。
(絶望的な顔のため黒塗り)
友達と、より面白い写真を撮れるか対決するのもいい。
連写で撮影し、跳んだ瞬間や着地の瞬間を見るのもおもしろいぞ!
この斜面は「精緻の棟」という作品。
ちなみに、けやき坂46(ひらがなけやき)改め日向坂46の楽曲『JOYFUL LOVE』のMVオープニングシーンの場所がここ!
ぜひ本家の動画のように踊ってみよう。
ここでは「平面ですごい角度で立っている人」を演じることでも楽しめます。
Instagramでは「#角度スタグラム」というタグでも盛り上がっています(笑)
撮影のポイントは、地面と平行にカメラを構えること。
人物と垂直になるように撮ってしまうと、せっかくのトリックアートが生かされないので注意が必要です!
この「精緻の棟」から先が、2つ目のメインパビリオン「楕円形のフィールド」である。
奥にある緑色の半球体の真ん中で、ボコボコしているグレーの壁が見えるだろうか?
今からあそこまで歩いて向かうのだ。
…いや、地味に遠いぞこれ。(泣)
休憩を挟みながら、焦らずゆっくり行きましょう。
楕円形のフィールドにも、おすすめの使用法がある。
引き続き、哲学的で常人に理解するのは少し難しい。
各作品個別の使用法も載っていたので、そちらも合わせて紹介していこう。
地面に埋まるソファ、そして壁。
混乱という名前もぴったりだが、もはや混沌である。
丸みを帯びていてもったりと座れそうな形のソファだが、とても硬くてびっくりする。
【使用法】常に、ひとであるより肉体であるよう努めること。
私は皮膚…筋肉…骨…いや、分子…。
スペース中央にあるのは、この「宿命の家」。
まず思うのは、「どこが家なんだ。」
地面の中の空間には、最初に見たような家具が埋まっている。
この地下部分が家なのか…?
この低い塀のようなものは何だろう。
謎は深まるばかり。
【使用法】「宿命の家」や「降り立つ場の群れ」と呼ばれている廃墟では、まるで異星人であるかのようにさまようこと。
異星人とはどんな動きをするのだろうか…
黄色い細い路地の、「地霊」。
英語訳がGeographical Ghostなので、その土地の霊ということだろうか。
奥まで入ると、日本列島の光がある降り注いでいた。
【使用法】地図上の約束を忘れること。
地図上の…約束とは…?
この黒いものは、もののあわれ変容器。
地面にベッドが刺さり、屋根付きの黒い壁が刺さっている。
【使用法】何かを決めるために、あるいは以前決めたよりもより繊細に、またはより大胆に(あるいはその両方に)なるために、「もののあわれ変容器」を使うこと。
繊細かつ大胆な決断をしてみましょう。
こちらも、ベッドが刺さっている。
【使用法】「陥入膜の径」を通り抜けたり回ったりする時は、目を閉じること。
今までとは比較的楽な指示。おめめパチパチ。
【使用法】「運動路」の中や外では動作を繰り返し、そのうちの1度はゆっくりと行うこと。
腕をブンブン振り回して、1回だけゆ〜っくり回してみた。
血流がよくなった気がする。
そして、やっとやっと、反対側の壁のくぼみまで来た~~!!
長かった…!
そして、地味に立ちはだかる坂道。
おそらく60°ほどはあろう、ただの急斜面である。
険しい山道での登山を想像してもらえると、体感が分かりやすい。
それはもう、きっついきっつい。
泣きそうな自分を励ましながら登りつめた。
近くで見ると、想像以上にメタリック。
作品として名前は付いていないけれど、人気のフォトスポット。
ちなみにもっと上にある他のくぼみによじ登ろうとすると、反対の丘にいる警備員の方にメガホンマイクで注意される。
危険な行為はしないよう気をつけよう。
場内のいろんなところで、RICOHの360°カメラ、THETA(シータ)で撮影してみた。
たくさんの建造物があるので、場所によって写真の表情が変わるのが面白い!
楕円形のフィールドの中腹に、はじめに通った広場に繋がる出口がある。
入口まで戻って出ることも可能だが、ここまで体力を削られると中肉中背の成人は99%こちら側から出たくなるだろう。
序盤に、入口付近で無料貸出のものを借りず自前で来ることをおすすめしたのもこれが理由である。
いかがだっただろうか?
想像以上に身体を動かし、生死や自分の生きざまを考える機会となった。脱水症状や怪我には十分注意が必要だ。
しかし、インスタ映えのみが目的の方には少し物足りない&体力消耗が激しいので、回れ右して鮮やかな色の壁やパンケーキでも撮りに行った方がいいだろう。
それでは、またどこかの珍スポットでお会いしましょう。