コワーキングスペースとは、複数の利用者が仕事する場所を共有して、それぞれの仕事をするスペースのことです。
最近は都会を中心にたくさんのコワーキングスペースが誕生し、フリーランサーやノマドワーカーと呼ばれる方から主婦や学生まで、いろんな人がコワーキングスペースを利用しています。また昨今は『働き方改革』に伴う『リモートワーク』できる場所としても注目を集めています。
地方でもコワーキングスペースは徐々に増えていますが、今回ご紹介する徳島県西部の美馬市にあるコワーキングスペースは、他の場所とはひと味もふた味も違った魅力的な場所ばかり。
都会のコワーキングスペースに飽きた人、旅しながら仕事したいと思っている人、都会にはない刺激や癒やしを感じたいと思っている人、美馬市の魅力的なコワーキングスペースを巡って仕事と交流と観光を欲張りに楽しんでください!
徳島県美馬市にある道の駅『藍ランドうだつ』へは、徳島阿波おどり空港か香川県の高松空港から車でともに約1時間、大阪からは車で約2時間45分です。
道の駅から美馬市の観光名所『うだつの町並み』を歩きます。保存地区に指定される全長400メートル余りの通りには江戸・明治・大正時代の古民家が建ち並び、しっとりとして落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
町並みを西に歩いて行くと、最初のコワーキングスペース 森邸が見えてきました!
築約150年、明治初期の古民家を改修してコワーキングスペース&シェアオフィスとしてオープンした『森邸』。
森邸の中に入っていくと受付の方が『こんにちはー』と迎えてくれます。この場所は観光案内所も兼ねているので、コワーキングのことだけでなく観光のことも相談できますよ!
昔の古民家の雰囲気を残しながら現代的な使いやすさプラスした空間は今の町並みにピッタリ。内装をすべて現代風に変えていないところにセンスが光ります。
奥にはカフェ『森邸Cafe』もあって、都会で修行したバリスタが煎れるコーヒーを愉しみながらゆっくりくつろぐこともできます!
Wifiをつないで、さて仕事仕事。利用料金は 500円/2時間、1,000円/1日です。
お腹がすいてきたので、ランチに訪れたのはうだつの町並みの観光交流センターにある『うだつ茶房』。
ここのランチは徳島の名物地鶏『阿波尾鶏(あわおどり)』をお手頃な価格で提供しています。
今日のメニューは阿波尾鶏のチキンカツ。カリッと揚がったチキンカツにたっぷりの野菜と具だくさんのお味噌汁。手作りで体にやさしい料理はとても美味しかったです。
こじんまりした空間は、昔の蔵の大きさを再現したもの。席数は多くないので、早めのランチをおすすめします。
ごちそうさまでした。ちなみに写真のランチは1,000円でした。
うだつの町並みにあるもうひとつのコワーキングスペースが『UNS(Udatsu Networkers Studio)』。
UNSは大正時代の古民家を改修してコワーキングスペースとした場所ですが、ここには国内外のIT関連の方やアーティストが多く集まります。宿泊もできるのでプログラミング合宿が開催されることも!
ここを運営する(一社)ハンモサーフィン協会の柴田さんは『シェアリングエコノミー』のサービスを提供するプラットフォームを自分で設計して作っている強者。それは東京から多くのIT企業が柴田さんのもとへ通っているほどです。ITやシェアエコサービスに興味のある人は是非ここを訪れて最先端のIT談義に興じてみては?
UNSにもカフェ『ワタル珈琲』があります。そして、その壁は青。これは『阿波藍の青』をイメージしています。モダンとどこか懐かしい感じが混ざり合う不思議な空間。マスターの大北さんの深いイイ話や心遣いとあいまってぼぉーとまったり。。。
いかんいかん、仕事だ仕事。利用料金はカフェ利用で無料(母屋利用は要相談)です!
老舗印刷会社の工場をリノベして、コワーキング&ホステル&カフェを提供する『ADLIV(アドリブ)』。
ここはすごいです! 会社の中に、コワーキングスペースを作って、本格的な調理場とカフェを作って、ホステルを作って...それでいておしゃれ。『印刷工場に泊まる』、このコンセプトは尖ってます! こんな施設は東京にもないのでは!?
カラフルに彩られた屋内には自家製の『ベジピクルス』がさりげなく置いてあったり、印刷工場時代の活字が飾られていたり、キッズスペースがあったり、ゲル(モンゴルの遊牧民が使用するテント)が設置されていたり。
ゲルの中に入って仕事。不思議なんだけどなんだか落ち着く...(^^)
利用料金は500円前後のワンドリンクオーダーで無料(個人利用の場合)です!
仕事をしながら地元の人たちと交流して観光して、なんだかんだともう18時。
雄大な吉野川の向こうに夕日が沈んでいきます。夕焼けがキレイに見えるってイイですね! 空が広いってイイですね!
『働き方改革』で『リモートワーク』が脚光を浴びていますが、そんな堅苦しく考えないで、PCひとつ持って好きな場所で仕事できたら単純に楽しいですよね。
一生懸命仕事をして、キレイな景色を眺めながらひと休み。地方でアグレッシブに活動する人たちと交流したら、都会にはない体験ができるかも。今までとは違った自分に気付くかも。
旅はこれが楽しいですよね。移動することって人間の本能ですから(^^)