今回の発着地は北海道第6の都市、帯広市の中心駅である帯広駅。ここから北海道第4の都市、釧路市の中心駅である釧路駅を目指します。帯広駅で青春18きっぷを購入していざスタート!乗り込むのはたった2両編成の鈍行(各駅停車)です。
約2時間の汽車旅(ディーゼルカーのことを北海道民は”汽車”と言います)でのお楽しみのひとつは車窓から眺める景色。帯広駅から途中の厚内(あつない)駅までは十勝の草原や山の中の景色がメインですが、厚内駅を境に海がメインになります。途中、10$駅として有名な「十弗(とおふつ)駅」や太平洋を眺めながらの、のんびりした3時間を過ごせます。
近代化に伴い、札幌・帯広・旭川をはじめとする比較的大きい都市の駅は高架駅に姿を変えた駅が多いですが、ここ釧路駅は国鉄時代の風貌をまだまだ残しており、なんだか懐かしささえ感じます。さあ、残り2時間!駅付近を効率よく巡っていきましょう!
釧路と言えば、漁獲高がかつては日本一を誇ったことがある海の町。ここ和商市場は釧路駅から歩いて10分ほどの高アクセス!この市場を有名にしたのが「勝手丼」。ご飯は別に購入して、自分の好きなネタを買ってのせるという、なんとも贅沢なオリジナルの海鮮丼が出来上がります。釧路の海の幸を心ゆくまで満喫できる至福の時が過ごせること間違いなし!!
和商市場から歩いて10分ほどで到着。釧路のお土産がずら~っと並んでいます。ここフィッシャーマンズワーフMOOを有名にしたのが、某テレビ番組でも紹介された、UFOキャッチャーならぬ「毛ガニキャッチャー」!一獲千金目指してチャレンジしてみては⁉ なんとも北海道らしいスケールの大きさです(笑)。ちなみに、フィッシャーマンズワーフMOOを遠くから見ると、国の特別記念物タンチョウをモチーフにしていることがわかりますよ。
フィッシャーマンズワーフMOOの隣を流れる釧路川。その釧路川を覆っているのが幣舞(ぬさまい)橋。数々の映画やドラマにも使われた有名な橋です。ここから眺める夕日は「世界三大夕日」のひとつともいわれ、見る人を魅了しています。今回は時間の関係でここからの夕日は見られませんでしたが、時間があればぜひ!
幣舞橋を渡り、釧路北大通を釧路駅方面に向かって歩いていると、ひときわ目を引く建物が。気になって近づいて中に入ってみると…そこはおやき(本州では大判焼き)屋さん。中のクリームが想像以上に濃厚でとろっとろ!あたたかいお茶もついており、寒~い体も一気に心とともにあったか。2階には「なつかし館」の名前通り、歴史を感じられる昔の道具がたくさんありますので、懐かしさに浸るのもいいかもしれませんよ。