北海道十勝の鉄道の西側玄関口である新得駅。
今回の旅はここからスタートです。
実はここ新得は「北海道の重心」で、もし北海道をよいしょと持ち上げたときに指一本でバランスを取れる場所です(笑)
JR根室本線の新得~東鹿越間は、平成28年の台風で被害を受け、未だ復旧の見込みはなく代行バスが走っています。
途中、新日本八景にも選ばれた狩勝(かりかち)峠からの風景、映画『鉄道員(ぽっぽや)』で「幌舞駅」として登場した幾寅駅などを通っていきます。
特にこの狩勝峠は旧根室本線のルートに沿っており、ここから見える景色は日本三大車窓のひとつともいわれていた絶景!(進行方向左手に見えます。左側の座席がおすすめ!)
代行バスになり、思わぬ形での復活となりました(喜ばしくはないのですが…)。
車だとなかなか景色を楽しむことに集中できないので、このプランの代行バス&列車のメリットを十分に感じられますよ。
夏はキャンプなどで賑わうかなやま湖の湖畔に建つ小さな駅。
台風の影響でこの秘境駅ともいえる小さな駅が、現在のJR根室本線の始発駅のひとつとなっています。
バスから乗り換え、いよいよ列車の旅がスタート!
ワカサギ釣りのテントでカラフルになったかなやま湖も必見です!(進行方向右手に見えます。右側の座席がおすすめ!)
北海道の人気観光地のひとつ、富良野に到着です。
新得が「北海道の重心」なら、富良野は「北海道の中心」!(笑)
富良野は盆地なので、北海道でも有数の冬の気温が低いエリア。
凛とした空気を感じながら、遅めのランチ、北海道の中心訪問、コーヒーブレイク…などゆったり時間を過ごすのもGoodです。
※別記事でプランにしています。よろしければご覧ください!
(北海道の中心を踏みしめる!2時間でパワーチャージできる富良野街歩きプラン:https://play-life.jp/plans/30886)
富良野から再び列車に揺られて約40分。
丘の町で有名な美瑛町の中心地である美瑛駅に到着です。
この駅、美瑛軟石と呼ばれる火山活動で作られた加工しやすい石で作られたモダンな風貌が特徴。
石をよく見てみるとキラキラと光る部分があったり、ボコボコと穴がたくさんあったりします。
これ、この石が火山活動でできた証拠なんだそうです。
美瑛駅から歩いて約5分で道の駅「丘のくら」へ。
ここは、美瑛駅と同じ美瑛軟石を使った石倉庫を改装して作られたおしゃれな道の駅なんです。
1階は特産品やお土産、レストランがありますが、おすすめは2階の写真展示コーナー。
美瑛の風景を中心とした素晴らしい写真がディスプレイされています。
季節によっていろいろな顔を見せてくれる美瑛の一瞬がここにあります。
美瑛駅から送迎バスで約30分(駅からの送迎サービスがある、列車旅には貴重なホテルです)。
名峰十勝岳の麓にある白金(しろがね)温泉街に到着です。
この温泉、温泉を掘り当てた当時の町長の「泥の中から貴重なプラチナ(白金)を見つけた思いがする」というセリフでこの名がつけられたそうです。
温泉はもちろん、食に景色においしい空気。これだけ揃っていたらリラックスできないわけありません。
ホテルから送迎バス(ありがたい!)で約5分で美瑛を有名にした青い池へ到着。
春~秋は湖面がなんともいえない「美瑛ブルー」が感動的な青さで人気ですが、冬は湖面が凍り、雪に覆われてしまいます。
冬はライトアップをして、冬にしか味わえないなんとも印象的な「青」を演出してくれます。
時間ごとに光が調節され、刻々と変わっていく色に感動で寒さも忘れてしまうほど。
まさに自然と人のコラボレーションが見せてくれる芸術です。
青い池から戻ってきたら、ホテルのすぐそばにある滝へ。
ここも夜間はライトアップされており、なんとも幻想的…。
この滝は朝にもう一度行くことをおすすめします!
そこには、白ひげの滝とほんのり青い川との白と青のコンビネーションが楽しめます。
この美瑛川、温泉の成分で水が青く目立ち、ブルーリバーとも呼ばれています(この川の水がたまったのが「青い池」です)。
自然の作り出す色ってどうしてこんなに惹きつけるんだろう…と思わず長居してうこと間違いありません!
夜の美瑛ブルーを楽しんだあとの冷えた体が待っているのは…もちろん温泉!さっそくお目当ての温泉へGO‼
お湯は緑ががった色で、いかにも体によさそうなお湯です(送迎の運転手さんも、ここのお湯の効能の良さを興奮気味に語ってくれました)。
浴場も広く露天風呂も野趣満点で、滞在中は思わず3回(夜2回、朝1回)湯浴みに行きました(サウナも完備!)。
温泉好きな人なら(そうでない人も)きっと大満足できる温泉です。
次の日は温泉に入り、チェックアウトまでの時間でもう一度白ひげの滝を。
そのあと送迎バスで美瑛駅へ送ってもらったら、ゆったり景色を満喫しながら列車&代行バスで帰路へ(9:40ホテル発)。
同じルートでも方向が逆だと見える景色も違います。
また、富良野からは新得までの直行代行バスが一日一本だけ出ており、これに乗ると、行きとは違ったルートを通るのでおすすめです。
冬の北海道は道路が凍結しているところも多く、特に道外の方のドライブには危険が伴います。
そんな冬の北海道も、列車と代行バスなら安全に、そしてリラックスしながら満喫できます。
しかも、ローカル線なら乗客も少なく密になることもほとんどありません。
さあ、鉄道と代行バスで冬の北海道をゆった~り、のんび~り楽しんでみませんか?
※参考時刻
美瑛駅 10:14発(普通富良野行き) → 富良野 10:57着 11:07発(新得行き直行代行バス) → 新得 12:50着