まずは松江歴史館です。松江城の東に隣接し、江戸時代に松江藩の家老屋敷が建ち並んでいた場所にあります。現在は、松江市の伝統美観保存区域に指定されており、武家屋敷や小泉八雲旧居・記念館などが近くにあり、おしゃれな城下町歩きの拠点としてかなりつかえます!この松江歴史館、なんと無料で松江の歴史を勉強できます。館内には大名屋敷の大広間が再現されており、小泉八雲や堀尾家等松江ゆかりの人物の展示がされています。
館内には和菓子屋もあり、和菓子づくりの実演も行われています。敷地面積約5,500m²、延床面積約4,200m²で施設の中心である本館と、市指定文化財松江藩家老朝日家長屋、館の入口として新設する長屋門など歴史的な建物で構成され、外には日本庭園も設けられています。館の周囲には江戸時代からの石積み水路水路などもあります。本館内には松江の歴史・文化について紹介する展示エリア、各種講座やくつろぎのスペースとなる体験・交流エリア、歴史資料の調査研究や収蔵などをおこなう調査研究・管理エリアがあり、様々な用途に合わせて館内を楽しめます。
松江中級武士の家を見学できる武家屋敷です。かなり厳かで落ちついたお屋敷です。中級武士の家といわれていますが、まるで上級武士の屋敷に見えます。この武家屋敷は、江戸時代初期から松江藩の六百石程度の中級藩士が、屋敷替えによって入れ替わり立ち替わり住んだところだといわれています。現在のこの屋敷は、1733年の大火で焼失後再建されたもので、約270年前の古い姿のままで保存され、なんと松江市の文化財に指定されています。このような屋敷のような中級武士の住んだ建物が、当時と変わらず現在も保存されていることは、全国的にもかなり貴重なものですね。庭には竹林もあり、風情が感じられます。屋敷内には人形が展示され、当時の様子が再現されています。
開館時間
・4月~9月 8:30 ~ 18:30(受付終了 18:10)
・10月~3月 8:30 ~ 17:00(受付終了 16:40)
・年中無休
入館料
・大人 300円
・小人(小・中学生) 150円
・外国の方 150円
国宝松江城を囲む堀は、一部築城(1611年)と同時に造られ、今もそのままの姿を残しています。松江では堀川遊覧船もかなり有名です!城と堀が当時のまま現存する城下町は全国でも極めて珍しく、この堀を船でめぐる堀川遊覧船の醍醐味は、船に揺られながら見る松江城下町の様子、 築城400年の時を越えその姿を当時のままでいまだに残す壮観な松江城、そして周辺の森自然や堀の美しさを四季を通じて楽しめる3つに集約されます。堀川には17もの個性ある橋がかかっていて、その内4つは、橋げたが低く船の屋根を下げて通ります。乗船の際は伏せて楽しみましょう。夏季は風鈴船、冬季はコタツ船など季節に応じた楽しみもできます。
松江城天守は、平成27年5月15日の国の文化審議会において、国宝に指定するよう文部科学大臣に答申がなされていましたが、同年7月8日の官報告示により、正式に国宝に指定されました。この松江城を築城した堀尾吉晴は、豊臣秀吉に仕え、豊臣家の中老職につくなど豊臣恩顧の大名であった。しかし、関ヶ原の戦いでは、隠居していた吉晴に代わり息子の忠氏が他の豊臣恩顧の大名と同じように徳川方に味方することとなります。その後堀尾家はこの松江地域に移り、松江城を築城します。松江城は全国に12しかない現存天守を有する城の1つで、その天守閣は非常に貴重な歴史的建造物として知られています。1611年に完成したことの裏付けができたとして2015年に天守閣が姫路城・犬山城・彦根城・松本城に次いで国内で5件目の国宝となりました。現存の天守は外観5層、内部6階、最上階が望楼式で、コンクリート造りと違ってとても趣がある天主閣です。
入ってみたらわかるのですがかなり薄暗く、木材を活かしてつくられているこのお城は本当に戦国時代の雰囲気がでています。場内は戦国時代・江戸時代の博物館となっており、かつての松江城下町の模型や、天守閣のしゃちほこ、鎧兜などが飾られています。戦国時代好きにはたまらないマニアな博物館ですよ!
このように天守からは宍道湖や松江市内を見下ろすことができます。晴れの日に行くのがおすすめです!松江城は18万6,000石の城下町松江のシンボルで「千鳥城」とも呼ばれ松江の人々の誇りであります。ぜひ山陰にいったら松江城へ!
登閣時間
4月1日~9月30日 午前8時30分~午後6時30分(登閣受付は午後6時まで)
10月1日~3月31日 午前8時30分~午後5時(登閣受付は午後4時30分まで)
登閣料
大人 560円 小人200円
「松江武者行列」は、松江開府の祖、堀尾吉晴公とその一行が松江城に入城する様子を再現した松江市民の一大イベントです。毎年大勢の武者に扮した市民が参加しまちの中心にある松江城を目指し桜であふれ趣ある城下町松江を練り歩きます。歴女など昨今の戦国時代ブームや松江城の国宝登録と相まって、市民や近隣の地域からの観光客にも知名度がかなり上昇し、毎年の恒例イベントとなり、当日は多くの観客で賑わいます。約 200 名の市民が展開する大名行列が、白潟天満宮前を出発し市内を縦断し松江城に入城します。