【事前調査】
勝浦市民なら知らない人はいないこの看板「まんぼう」。
いろんな注意書きが書かれた看板が点在し、
一般人を寄せ付けない只者ならぬ雰囲気が漂います。
ドキドキしながら「看板を見て…今から見学したいです…」と電話すると、車の車種を聞かれました。
どうやら本気で道が狭いらしく、大きい車は通れないとのこと。
ちなみに私はここで車をこすって、車体も心も傷つきました。
アウトドアを愛し、アウトドアに愛された男。
「ただ安く泊まりたいなんてヤツは来なくていいんだ。勝浦の自然を楽しめるヤツだけ来ればいい」と話すのは漁師でもあるオーナー。
その言葉通り、オートキャンプとは言え最新の設備がある訳ではなく必要最低限のインフラが整っているだけ。
お風呂も予約制、静かに自然を楽しむキャンパーに迷惑がかからないよう21時以降は出入り禁止、洗い場を使える時間もある程度決まっています。
でもトイレはウォッシュレット!家族風呂もあります。
電話なしで行くと絶対に入れてくれません。例外なしです。必ず必ず必ず電話して行きましょう。
私も「電話くれなかったら絶対に取材なんか受けなかった」と言われました。
でも個人的にはこの尖り感、好きです。
見学した日は2組のお客さま。
職場の同期でバーベキュー、親子で2泊の本格キャンプ。
山に囲まれた「おこもり感」がいい感じです。
バーベキューはコミュニケーションの場。
お互いの意外な一面を知れたり、距離がぐんと縮まりますよね。笑顔にあふれて素敵!
撮影にご協力いただきありがとうございます。
【後日、いよいよ一人キャンプ】
キャンプはオーナーの自宅裏で部外者が入れないので、一人キャンプデビューにここを選びました。
敷地内はジャリで人や車が通ると分かるため、ジャリの音がするとすぐオーナーが出てきます。
ちなみに夜になると入口にある手作り踏切りが閉まり、車が入れなくなる仕組み。
ひとまず予約した17:00にチェックイン。ゴミ出しルールや近場のスーパーを教えてもらい買い出しへ。
勝浦市街地では唯一のスーパー「ハヤシ」。
まんぼうから車で約5分、駐車場も広々です。
地元の食材はもちろん、木炭や紙皿などバーベキュー道具も一通り揃っています。近くにホームセンターもないので、買い忘れた方はここで揃えましょう。
今回は一人キャンプ、一人バーベキューなので食材は控えめに。ステーキ、カツオ刺身、ネギ、おにぎりと手軽なものを。
家から持って来たのは、塩・醤油・紙皿・割り箸・ペーパータオル・ペーパーナプキン・スポンジ・食器用洗剤・フルーツナイフ。
【フードプラザハヤシ 公式HP】
http://www.fud-hayashi.co.jp/shop/
炭に火入れする間に一人で黙々とテントなど用意。
【テント】
私はパッとワンタッチで開く公園用のテントにしちゃいました。ペラペラの簡素な安物ではありますが、一人でテントを組み立てて片付ける手間を考えれば充分満足です。
何より2秒でパッと開くのがいい!
・夏限定
・雨の日や風が強い日はキャンプしない
・寝袋がしっかりしている(13,000円、私には高級品)
・安全な場所である
という個人的ルールを決めています。
【バーベキューコンロ】
小さくて折りたためるものをワイルドワンで買いました。3,000円弱と手軽で軽くて便利。
広い敷地でぽつんと炭を起こす画像、かなりシュールです。でも誰も見ていない(時々オーナーが見ていたけど)ので何も気になりません。
【ミニテーブル】
これも折りたためて超コンパクト。
ワイルドワンで1,500円と破格だったので即決です。
【チェア】
これだけはこだわってヘリノックス13,000円弱。
一年以上悩んでやっと買いました。
さていよいよ一人バーベキュー。
バーベキュー検定で習った知識が活きています。
火の温度や肉の塩加減など、今まで適当にやっていましたがちゃんと気を遣うようになったのは大きな進歩。炭もいい感じ!
ステーキの脂で炎が上がると水で炎を消したり、何だかんだ忙しいものです。
ステーキがカリッと焼けて感動。でもその感動を誰とも共有できず、ただ一人で黙々と食べます。
特に寂しくもなく気軽ですが、やはりみんなでワイワイ楽しむ方が私は好きですね。そんな自分の性格にも気付きつつ、かつおや野菜も次々と焼いては食べ、焼いては食べの繰り返し。
この後、地元の方にホタルを見に連れて行ってもらったり充実の夜。6/4はまだ少し早かったけど、数年ぶりにホタルを見れてじーんと感動しました。
昼間にSUPしてシャワーを浴びたので、お風呂に入らなくていいことにします。翌日の朝に温泉にいけばいいや、と。
こんな自由さも一人ならではです。
黒魔術ではありません。
見学の時に「キャンドルで雰囲気を楽しむ方もいる」と聞き、それ素敵!と思ってイケアのキャンドルを持って来たものの…。
でも澄んだ空気に星空、キャンドルの揺らめく灯り。
最高のマインドフルネスです。
「環境変わって眠れなかったらどうしよう♡」
と思ったところで記憶が途切れているので、速攻寝たようです。
SUPをした日はいつも熟睡できます。
テントで目覚めてちょっと顔を出して見ると…晴れ渡る青空!こんな爽快感なかなかありません。
ササッと片付けて勝浦名物の朝市へ向かいます。
【オートキャンプin勝浦まんぼう 公式HP】
http://www.manbow-camp.jp
朝7:00にキャンプ場を出発し、車で約5分の勝浦朝市へ。
海鮮丼があると聞いて食べに来ました。
このボリュームで640円!ママの笑顔にも癒されます。
私はまぐろ漬けといか丼。新鮮で刺身もたっぷり、朝から大満足です。
ちょっとディープな勝浦の穴場、まんぼう。
初めての一人キャンプや一人バーベキューもなんだかんだで意外に満喫できました。
「我こそは!」という方、ぜひ(必ず電話して)遊びに行ってみてくださいね。他にはない個性的なツウ向けのキャンプ場、とても新鮮でした。
ゆったりと自然を楽しむ方向けなので、ガンガン音楽を流したり酔って大騒ぎしたい方には合わないと思います。
気になる方は一度見学してみるのもいいかも?
※ちなみに下はジャリなのでテントのままだと痛いです。しっかりした寝袋やマットなどご用意くださいね。
テントがない方にはバンガローがオススメです!
【オートキャンプin勝浦まんぼう 公式HP】
http://www.manbow-camp.jp