旧古河庭園は武蔵野台地の斜面をうまく利用した場所で、高台に洋館、斜面には洋風庭園、低地には日本庭園があります。
そして洋風庭園を中心にバラの名所としても知られています。
バラと洋館、洋風庭園という旧古河庭園らしい景色を、ライトアップしてしまおうというのがこのイベント。それだけでなく日本庭園までしっかりライトアップしてくれているのが嬉しいです。
昼間は開放感のある広場の向こうに、品のある佇まいの洋館が見えますが、夜は大分雰囲気が変わります。
広場は一面星の輝きのようで、周囲の通路はぼんやりとオレンジの灯りで照らされ、その向こうに洋館が浮かんでいます。
庭園を入ってすぐさま、ライトアップされた世界に引き込まれます。
グレーでかわいらしい洋館も、夜は中からもれる光で不思議な雰囲気に。昼と夜でここまで変わるのかと驚きです。
洋館の前にもバラが咲いているので、妖しく浮かぶ洋館をバックにバラを撮るのもおすすめ。
この洋館はジョサイア・コンドル設計の大正時代の建物。
メインの見どころ、洋風庭園です。洋館の下の斜面に広がります。
洋風庭園に入ってバラを見に行く前に、ぜひこの美しい眺めを上から楽しんでほしいです。
幾何学的で均整の取れた庭園が、間接照明で見事に浮かび上がります。
洋館から降りていく前の場所もいいですが、日本庭園を見下ろす位置にあるあづまや周辺もおすすめのスポット。
洋風庭園の中は様々はバラが咲き、それぞれライトアップされています。
艶やかに咲くバラが光を浴びて妖艶な雰囲気に。
バラと高台にそびえる洋館の組み合わせも、絵になる眺めです。
バラ一つ一つももちろん見どころ。
当然ですが周囲が暗闇なので、色が際立ってよりバラが浮かび上がります。その分バラに集中でき、写真映えもよくなります。
洋風庭園から下は日本庭園が広がります。
ここからはまた雰囲気が変わり、さらに光も少なくなって闇が深くなります。
日本庭園では制限されているエリアもあり昼間ほど自由には歩けませんが、散策を楽しめます。
池越しの眺めやかなりの落差がある大滝など、ゆっくり味わいたいところ。
和のものと闇はよく馴染みます。
光量を洋のエリアより落とし、深い闇の中に仄暗く浮かび上がる景色は、バラのライトアップと並んで隠れた見どころです。
ライトアップイベントは、バラフェスティバルの中でも数日しか開催されない貴重なイベント。
しかも日没からしか見られないこともあり、訪れるハードルは高いですが、行ってよかったときっと思えるはずです。
【開催期間】
平成30年5月11日(金)~20日(日)
日没~21時
【最寄り】
JR京浜東北線 上中里駅、東京メトロ 南北線 西ヶ原駅より徒歩7分
【入園料】
一般 150円
65歳以上 70円
小学生以下及び都内在住・在学の中学生 無料