正東山日本寺は、中山法華経寺(千葉県市川市)の三世日祐上人が元応元年(1319)に開基した日蓮宗の古刹。
仏教史上有名な檀林(学校)のある寺として知られ、全国から学僧たちが集まりこの地で学びました。
山門正面に掲げられている「正東山」の扁額は、本阿弥光悦の真筆といわれ、日本三額の1つにあげられています。
このほか、日本寺には水戸光圀ゆかりの屏風も所蔵されています。
真っ直ぐに伸びた参道。
両脇には杉並木が続き、来る人を出迎えてくれます。
その昔、ここには「学坊」があったのでしょう。
そんな場所に、いまはたくさんの紫陽花が植えられています。
これからの季節が一番美しい景色が見られます♪
日本寺に中村檀林が開かれたのは慶長4年(1599)。
寺の十世を継いだ広才博学の僧日円によるもので、その歴史は明治5年まで続きます。
隆盛期には千人近い学僧がいたといわれ、数十棟の学坊が軒を連ねていました。
僧たちは東西に分かれて勉学に励み、春と秋の2回、それぞれ3カ月にわたり「新説」(しんだんぎ)とよばれる論争を繰り広げます。
討論のテーマは日蓮宗の教義はもちろん、世間での出来事、社会問題にまでおよび、席上活躍のめざましかった学僧は、番付表に名札があげられました。
論戦には土地の役人も招かれ、多くの村人が見学に押し寄せたそうです。
こちらに来ましたら、まず、お詣りをしましょう。
ちなみに、紫陽花の時期は、ご住職がいらっしゃる事も多いので、御首題をいただく事もできます。
また、境内では、紫陽花の苗が販売されていたり、土日になると、地元のお菓子屋さんがお団子を売っていたりと、ちょっとした楽しみもあります。
そして、紫陽花には雨が似合いますが、新緑も美しいこの時期は、晴れていても、雨が降っていても、それぞれに楽しめると思います。
本堂でお詣りをしたあとは、左手より、紫陽花の小路に行きましょう。
杉林の間を縫って、たくさんの紫陽花がうえられています。
お馴染みの子や、珍しい種類の子まで、
現在、こちら日本寺では、世界中から約140種計1万本もの紫陽花があるそうです。
中には、冬に咲く紫陽花もあるという事で、数年前に新聞にも載っておりました♪
遊歩道が完備されているので、たくさんの紫陽花の中を、お花を楽しみながらゆっくりと散策することができます。
お気に入りの1株を見つけるのもいいですね。
実は、こちら!
こんなにたくさんの紫陽花を一度に見る事ができるのに、なんと!無料なのですっ!!
びっくりでしょう?
まさに、穴場中の穴場なのです。
もちろん、駐車場も、境内への拝観料も、すべて無料なのです。
その分、”お気持ち”で、協力させていただきました。
今年は、桜から始まって、すべてのお花の開花が、例年より早いという状況になってます。
もちろん、紫陽花も例外ではなく、今年はすでに開花が始まっているところがあるようです。
なので、早めに予定を立てられるのがいいと思います。
ちなみに、こちら日本寺には、車での訪問がいいかと思います。
(最寄り駅から、ちょっと遠いです(-_-;))
今年の開花の様子は、情報が入り次第、追記します。