草津温泉を出発して、車で30分ほど。
日本ロマンチック街道、鬼押ハイウェーの途中にあります。
(鬼押ハイウェー 普通車 370円)
ちなみに、駐車場は無料です。
実は、この日、草津にいらっしゃっていた天皇陛下と美智子妃殿下に遭遇!
貴重な体験をいたしました。
こちらは惣門・二天尊像。
ここが園の入口になってます。
天明3年(1783年)7月8日(旧暦)午前10時頃…
「浅間山が光ったと思った瞬間、真紅の火炎が数百メートルも天に吹き上がると共に
大量の火砕流が山腹を猛スピードで下った。
この噴火の際、最後に流出したのが鬼押溶岩流である。」
浅間山噴火史に書かれている、こちらの様子です。
確かに、ここの様子を見ると、その時の凄まじい様子が伺えるような気がします。
その後、誰によってつけられたか、定かではないようですが、「鬼押出し」と言われるように…
〈上州浅間嶽虚空蔵菩薩略縁起〉によると…
浅間山には“鬼”が住んでいることになっている。しかも、その鬼の行状が噴火に係わっているとみられることから、おそらく、押出しの奇異な現象を目にした里人によって、自然発生的に名付けられたものであろう。
と、されています。
この日は、生憎のお天気で。
途中、晴れ間も見えたりしたのですが、その後、雲に覆われることに…
お天気ならば、向こうに浅間山が見えたであろう、鐘付堂。
誰でも鳴らすことができます。
ここまで来る途中、たくさんの奇岩がありました。
「ゴリラ岩」や「モアイ岩」など、面白い名前の付いた岩がありました。
お子さんと一緒に、探しながら歩くと楽しいと思います♪
そして、そんな岩だらけの中に、朱いお社が!
ここは、「寛永寺別院」でございます。
浅間山観音堂は天明三年(1783)の浅間山大噴火の犠牲者供養の為、
昭和三十三年に寛永寺別院として建立されました。
現在では、噴火犠牲者の霊を鎮めると共に「鬼押出しの厄除け観音さま」として多くの方々の信仰を集めています。
また毎月18日は御開扉として、ご本堂の扉が開かれます。
ちなみに、観音堂は本年創建60周年を迎えます。
記念行事や限定御朱印などありますので、ぜひ、足を運んでみてくださいね。
鬼押出し園では、たくさんの高山植物も見られます。
コマクサやイワカガミ、ヤマツツジなど、こんな場所なのに、ちゃんと育っているんです。
その中でも貴重なのがこちら!
「ヒカリゴケ」です♪
日本では、ここを含む数か所でしか見る事ができないとの事。
それは岩の隙間にあり、のぞき込むとそこに緑色に光ったコケが見えます。
ヒカリゴケは自力で発光しているのではなく、原糸体のレンズ状細胞が、暗所に入ってくる僅かな光を反射することによって光ります。
また、レンズ状細胞には葉緑体が多量にあるため、反射光は金緑色(エメラルド色)になるのだそうです。
ここで見られるのは、5月中旬~10月下旬。
ぜひ、貴重なヒカリゴケを確認してみてくださいね。
園内には、遊歩道が完備されていて、いろいろなコースがあります。
簡単に回れるものから、奥の院まで行くコースなど。
ご自分の体力や時間に合わせて、回られるといいと思います。
この奇岩だらけの不思議な世界に、
ぜひ、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?(^^♪
<鬼押出し園>
●営業時間 8:00A.M.~5:00P.M.(最終入園4:30P.M.)
※季節により営業期間・時間の変更、または営業を休止する場合がございます。ご利用の際はご確認ください。
●料金 大人650円 子供450円