前回は、黒門から開山堂までをご紹介しました。
建物も庭園もとても美しく、見どころもたくさんありました。
また、少しずつ色づき始めた木々が、景色に彩りを添えて、どこを切り取っても画になります。
ちなみに、この門を入る前までは無料で見る事ができますので、
季節を感じたい方は、ここまででも十分に楽しめると思います。
「恵林寺」前編はこちらから
https://play-life.jp/plans/24363
庫裡に入る前の門前には、案内板がありました。
ここから先に行くと、有料の範囲になります。
拝観料は、庫裡の入口のところに自販機がありますので、購入してから入ります。
こちらの庫裡は、恵林寺HPによると、
「禅寺のなかでもめずらしい、日本有数の大庫裡。信長による焼き討ちの後、徳川家康によって再建された壮大な伽藍は、明治38年の火災によってそのほとんどを焼失。現在の本堂、庫裏も、明治末期に再建されたものである。戦中には東京の学童疎開の場となり小学生約150人が寄宿生活を送った場所である。」
と、あります。
大庫裡のところから入って、裡堂の玄関、反対側の中庭を望む。
窓が額縁のようになって、その先に見える中庭が、
まるで絵画のようになってました。
薄暗い裡堂に、外からの光が入って、その様子もうっとり…
ここに座っていると、時間を忘れてしまいそうになります。
なぜか、心が落ち着くのは、やはり日本人だからですかね?(笑)
その反対には玄関。
ですが、一般の観光客はこちらからは入れません。
こちら右手、本堂前には、方丈庭園が広がります。
枯山水式の庭園であり、力強い枝振りの松がそびえ、西の端に勅使門があります。
向こうにちらりと見えるのは「庫裡の鬼瓦」
大きさはかなりのもので、高さだけでも2m以上はありますね。
恵林寺は織田信長によって焼き討ちに遭い、その後は徳川家の支援で再興されたと言いますが、この巨大な鬼瓦は焼き討ち以前の恵林寺の鬼瓦だそうです。
恵林寺はいまも素晴らしいですが、昔はもっと… だったでしょうね。
本堂を過ぎると見えてくるのがこちら。
「うぐいす廊下」
「信玄公の墓所」へ向かう廊下です。
まさにうぐいすの鳴き声のように、歩く度に「キュッ、キュッ」と優しく鳴り響く床板。
不審者の侵入を防ぐために工夫した建築技法だと言います。
うぐいす張りの廊下は、ほかにも二条城二の丸御殿、知恩院などにも施されております。
その先には、「明王殿」があり、武田信玄公が生前に対面で摸刻させたという、等身大の不動明王が安置されており、「武田不動」として尊崇されています。
その先に「武田信玄公墓所」がありますが…
現在は、通常非公開になっております。
ただ、毎月月命日の12日は特別に公開されてます。
また、その側には「柳沢吉保公墓所」「柳沢吉保公霊廟」もあります。
その先、方丈の裏手には「恵林寺庭園」
国の名勝指定を受けている庭園で、今日の恵林寺の庭園は、京都嵯峨野の天龍寺、嵐山の西芳寺(苔寺)庭園とともに、夢窓国師の代表的な築庭庭園として有名です。
700年近い歴史を経たその姿は、四季折々に違った情景をみせてくれます。
まさに、この時は、紅葉の色づき始め。
日本の四季の美しさは、世界に誇れるものですね。
入口には、達磨大師がかかれた屏風もありました。
屏風にかかれているのは「 開五葉一華」
~一華(いちげ)五葉を開き 結果自然(じねん)に成る~
一つの花がある。その花が五つの花びらを開いた。という意味なんだそうです。
「風林火山」の文字の屏風も…
さすが、武田信玄ゆかりのお寺というだけあって、堂々とした立派な書ですね。
みなさんを出迎えてくれてました。
こちら恵林寺では、入口のところで、御朱印をいただくことができます。
ただ、ここでひとつ注意が。
直書きの御朱印をいただくには、中を拝観しないといただけない事になってます。
それ以外は書置き対応という事。
まぁ、素晴らしいお寺ですので、ぜひ、中に入っての拝観をおすすめします♪
また、こちらにはオリジナルの御朱印帳もあります。
どれも素敵なので、迷ってしまいますよ(*^_^*)
こちらへの参拝記念に、ぜひ、どうぞ。
武田信玄公ゆかりの「恵林寺」
歴女だけでなく、「武田信玄」「織田信長」「徳川家康」などという、名だたる武将ばかりが関係する場所とあれば、思わずテンションがあがりますね(笑)
山梨に来たら、ぜひ、一度は寄っていただきたい、見どころたっぷりのお寺でした。