長野県大町市。
北アルプス山麓は白馬村を始め、スノーリゾートな山岳地域から、画に書いたような愛しくも懐かしいTHE!日本のど田舎を有します。
今回の記事でご紹介したいのは、北アルプス山麓地域(小谷村/白馬村/大町市/池田町/松川村)の中心地域である「大町市」
ここは松本市/安曇野市の北側に位置し、北アルプスの山岳リゾート&登山への玄関口であり、日本最大のダムである黒部ダムへの玄関口でもあります。
信濃大町駅周辺の大町市街地。
ここは100年前まで日本海と信濃を繋いでいた塩の道街道の宿場町でした。
その後黒部ダム建設が始まり、たくさんの工夫で街は賑わいました。
蔵が並ぶ街道と、路地裏の飲み屋街、人の少ない駅前アーケード、やってるかどうかわからない地元の名店。
そして、全方位山!!な山岳地域ならではの景観。
どローカル臭漂う田舎町の趣を味わえる町並みは、やたらにレトロでフォトジェニックなスポットがたくさんです。
記事前半は徒歩で周れる市街地と、市街地の宿。
記事後半では車でドライブをしながら大町中を周遊するスポットと、郊外の宿を、リアルにこの町で暮らすジモティの目線で余すことなくご紹介いたします♪
大町市街地のアーケードの並びに佇む、めっちゃ!!荘厳なお屋敷の「創舎 わちがい」
こんな素敵な佇まいは高級料亭、、な雰囲気を漂わしておりますが
ランチ1000円ちょっと、お茶とお菓子のセット600円ちょっとと、とても入りやすいお店です。
元々は大町市街地の庄屋の一つで、立派過ぎるお屋敷の中は、古くて素敵な家具や飾りでとってもお洒落。
ふらっと立ち寄って、お茶やデートにいかがでしょう♪
館内はとてもムーディーで薄暗いので、明るいレンズやシャッタースピードをおとして撮影してみてくださいね。
◯データ
HP:http://www.wachigai.com/
住所:大町市上仲町4084
信濃大町駅から徒歩8分
電話:0261-23-7363
営業時間:10:00〜16:30
定休日 : 火曜日•第4月曜日
※第4月・火曜日は連休
新潟と長野を繋いだ交易路の「塩の道街道」
大町市は元々街道の関所で宿場町でした。
こちらは塩問屋を営んでいたお家で、塩の道街道本通りに堂々と佇みます。
2017年には国登録有形文化財に登録されたそうです!!
江戸時代〜明治時代にかけて建てられた蔵や、塩の道に関する資料や古民具の展示、若一王子祭りの流鏑馬に関する展示を見学することができます。
カフェスペースも併設されていて、軽食やスイーツのカフェメニューが愉しめます。
お屋敷を入り、土間から天井を見上げると、、
吹き抜けから覗く梁組の素晴らしさは、写真では表現できない!!
ので、是非現地で見上げてみてください。
◯データ
HP:http://www.alps.or.jp/choujiya/
住所:大町市大町八日町2572
信濃大町駅徒歩5分
電話:0261-22-4018
営業時間:9時~16時
定休日:5月~10月 毎月第3・4水曜日
11月~4月 毎週水曜日と年末年始
築100年の大町市街地のランドマークである「松葉屋旅館」
いまでは建築することのできない木造3階建てのホテル建築で、建物のてっぺんの望楼(ぼうろう/展望台)のトンガリが特徴的です。
数年の間廃業されていましたが、2017年からゲストハウスとして素泊まり宿として運営を再開!!
一泊3500円〜宿泊できます。
めっちゃレトロ
めっちゃフォトジェニック
な、木のぬくもりとカラフルな内装にはどきどきです。
松葉屋さんに立ち寄った際は、是非お風呂を覗いてみてください。
総タイル貼りの素敵空間にうっとりしてしまうことでしょう。
◯データ
Fb:https://www.facebook.com/matsubayagh
住所:長野県大町市大町下仲町4079
信濃大町駅から徒歩8分以内
電話:0261-25-1152
大町のどローカルフォトジェニックスポット「大町名店街」
昭和からそのまま取り残されたかのような雰囲気は、訪れた人はカメラを出さずにはいられません!!
アーケードに覆われた空間から降りるシャンデリアのような照明
揃いの青白く光る看板
飲食店やお花屋さんや内装屋さんやスナックや、、
なんともごった煮で暖かみのあるスポットです。
◯データ
住所:大町市大町 名店街
信濃大町駅から徒歩10分以内
大町市街地が一丸となって、市街地全体で開催される「若一王子祭り」
子ども流鏑馬(やぶさめ/馬に乗って子どもが的を射る)や、舞台(ぶたい/山車)が市街地を練り歩き、お囃子の音色が町を包みます。
めちゃくちゃ、日本!!な景色が広がっていて、どれだけシャッターを切っても収めきれない程の空間です。
毎年7月の4週土日に開催されています。
◯データ
HP:http://nyakuichi.jp/event/festival/
住所:大町市大町2097(若一王子神社)
電話:0261-22-1626
信濃大町駅からバスで扇沢駅へ向かい、トロリーバスに乗り換え「黒部ダム」へ。
長野県と富山県の境にある日本で一番大きな(壁の高さ)ダム。
50年前に造られた巨大なコンクリートの塊と切り立った山々の景観は息を呑むほど圧巻な景色!!
ダム湖の遊覧船ガルべ乗船すれば、エメラルドグリーンの湖から立山連邦の山々を見上げることができる。
ガルべ乗船場から奥に見えるつり橋を渡ると、国有林のブナ林が広がります。
ここの壮大な森!!の木漏れ日は美しすぎる。
マイナスイオンに包まれるひと時を堪能できます。
ダムの水しぶきから生まれる虹、大迫力の放水の線、岩肌と同化した建造物のコンクリート、ダムの向こう側に広がる人間の手がほぼ入っていない原生林。
カメラ好きは1日かけてでもシャッターを切り続けられることでしょう。
◯データ
HP:http://www.kurobe-dam.com/kankou/beginner.html
信濃大町駅から黒部ダムへの交通機関であるトロリーバス乗車口扇沢駅まで車で20分
※冬期間閉鎖/詳細はHPを参照
大町市は市街地も郊外も「全方位、山」
どこを見ても雄大な北アルプスや、その反対側の東山に囲まれます。
水が生まれる町。
と呼ばれる程水が豊富な大町は、透明度の高い川や湖が点在します。
真っ平らに広がる水田から生えるように佇む山の風景も、牧歌的でありながら壮大です。
目的地も決めずにドライブ、お散歩をして
思いのままにカメラを向けてみてください。
大町から山麓線(西側のめちゃくちゃ景色がいい道路)を南下し、松川村との境にある巨大な「国営アルプスあづみの公園」
森に芝生の草原に、デイキャンプ場に、川に、体験施設に、、
自然と遊びが融合した施設です。
木漏れ日も川のせせらぎも
デートでも家族でも、どなたでも自然を活かして造られた憩いの場に癒やされることでしょう。
◯データ
HP:http://www.azumino-koen.jp/oomachi_matsukawa/
住所:大町市常盤7791-4
信濃大町駅から車で15分
電話:0261:2:1212
開園時間:9:30〜17:00(3月〜6月末)
9:30〜18:00(7月8月末)
9:30〜17:00(9月10月末)
9:30〜16:00(11月2月末)
信濃大町駅から車で15分の標高1200m程の「鷹狩山」
真正面に北アルプス、眼下には大町市街地が広がります。
北アルプスと反対側は頻繁に雲海が生まれます。
車で15分で雲海、、って、すごくないですか?!
雲海の向こうから上がる日の出、、
シャッター切るだけで自動的にインスタ映ですよ!!
◯データ
住所:大町市八坂8583-2
信濃大町駅から車で15分
元々スキー場だったフォトジェニックな「中山高原」
春は菜の花畑で黄色の絨毯で覆われ、夏からはそば畑の白い花で覆われます。
高原からは畑の向こう側に北アルプスがそびえます。
お昼は吹き抜ける景色、夜は満点の星空に包まれます。
◯データ
住所:大町市 大町8295-48(農園カフェラビット)
信濃大町駅から車で15分
中山高原の入口の元々スキー場の休憩所だった「農園カフェ ラビット」
女性オーナーシェフが自身で栽培する野菜、自ら猟に出て仕留めたジビエ(獣肉/しか、いのしし等)料理が最高にお洒落に愉しめます♪
見た目も、味も、本当に文句のないお店です。
ランチでだいたい1000円〜1500円くらいで、毎回収穫された野菜などによりメニューが変わります。
定番メニューは鹿のスープカレー。
イノシシのシチューなんかも最高です。
県外から友人が来れば、必ずと言っていい程訪れるお店です。
◯データ
Fbページ:https://www.facebook.com/nouen.cafe.rabbit/
住所:大町市中山高原大町8295-48
信濃大町駅から車で15分
電話:080-1065-1627(児玉)
営業時間:11:00~15:00頃
定休日:火曜
※11月末まで〜春まで冬季休業。
中山高原のすぐ近くにある自家焙煎の「美麻珈琲」
森の中に佇む、ストローベイルハウス(藁のブロックを積み上げて造られたお家)はオーナーと仲間でセルフビルドで造ったのだそうです。
ぼくはいつも深入りのイタリアンブレンドの苦くて香ばしい珈琲を注文します。
三角のお家を形どったチョコレートケーキとの相性ばっちりです。
店内は落ち着いたアンティーク調の木の佇まいとフィンランド製の暖炉。
窓の向こうには高原の緑が広がります。
◯データ
HP:http://www.miasacoffee.com/
住所:大町市美麻14902-1
信濃大町駅から車で15分
電話:0261-23-1102
営業時間:10:00 ~17:00
定休日:木曜日
大町市街地を抜けると、あちこちに林檎畑が広がります。
約150年前程から全国的にも林檎栽培を先駆けて行ってきた大町市にはたくさんの林檎畑があるのです。
この林檎畑が、めちゃくちゃフォトジェニック!!
林檎畑をデートスポットで使えるようにしてください!!
なんて、農家さんに直談判をしています。笑
今回紹介する「峯村農園」さんは、大町市でもとても広い圃場を持っていて、北アルプスを真正面に眺められる林檎畑です。
8月の終わり頃から収穫された林檎の直売が始まるので、直接林檎を買いに訪れてみればいいと思います。
イケメン農家さんのお仕事を眺められますよ♪
ちょっと見学させてください、、
なんてお願いしたら、林檎畑の写真も撮らせてくれるかも!!
◯峯村農園
Fb:http://minemura4.wixsite.com/minemuranouen
住所:大町市大町5895-1
信濃大町駅から車で10分
電話:0261-22-3454
大町市東山エリアの山中に、なんでこんなに立派なお寺が?!!と驚いてしまう「霊松寺」
紅葉がとても綺麗なスポットで、本堂や庫裏(くり/お坊さんが寝泊まりした建物)がとてもとても立派です。
紅葉の時期の赤と黄色に覆われた空間も、夏の緑豊かな空間もどちらも素敵です!
◯データ
HP:http://www.reishoji.jp/
住所:大町市大町6665
信濃大町駅から車で15分
電話:0261-22-0377
大町市には3つの湖があり、仁科三湖(にしなさんこ)と呼ばれています。
仁科三湖の一番南にある「木崎湖」は、湖畔にキャンプ場やボート乗り場等があり、アウトドアアクティビティが盛んです。
木崎キャンプ場から湖に伸びる桟橋はすごく素敵スポット。
透明度の高い湖はキラキラと波打っています。
湖沿いには遊歩道もあり、お散歩に自転車でサイクリングも愉しめます。
夏には湖上から打上げられる花火が見もの!
◯データ
信濃大町駅から車で15分
木崎湖キャンプ場で毎年夏に開催される「アルプスブックキャンプ」
フォトジェニックの為にあるかのような素敵すぎるイベントです。
アウトドアで文化系の男女が本を読む!
なんともシュールそうなイベントなのですが、集まる古本屋さんや雑貨屋さんや移動販売車さんのスペックが高い高い。
わざわざこのイベントの為に全国からお客さんが集まります。
◯データ
HP:http://alpsbookcamp.jp/
住所:大町市平森9707−1(木崎湖キャンプ場)
信濃大町駅から車で15分
木崎湖を眼下に見下ろすことのできる「小熊山」山頂は、知る人ぞ知る大町のフォトジェニックスポットです。
くねくね道を車でひたすら登っていくと、、
突如目の前に現れる開けた空間は、初めて訪れた人は必ず驚きます。
天気が良ければ目の前の山々から日の出を拝め
運が良ければ雲海が眼下を覆います。
めちゃくちゃ旅した気分になれる場所。
◯データ
信濃大町駅から車で30分
木崎湖の北隣の小さな「中綱湖」
JR簗場駅(やなば)を降りたら目の前にまっすぐ伸びる橋と、湖と、集落と、スキー場!
中綱湖を有する中綱集落は、白馬村と大町市の堺で、大町市で最も雪が降る地域です。
集落のすぐ上には鹿島槍スキー場があって、古くは集落のほとんどのお家が宿を営んでいました。
古くから残る集落の趣と、湖畔から望む自然の景色は、懐かしくも色鮮やかです!
◯データ
信濃大町駅から車で20分
信濃大町駅から電車で20分簗場駅下車
中綱集落の中にある築60年ほどの昭和レトロな「ゲストハウスカナメ」
ご夫婦が運営するカナメのお家は、ゲストハウスでは珍しい共同調理でご飯をいただきます。
地域の野菜やお米を中心に、料理好きなご夫妻と共に和気あいあいと料理を作ります。
アンティークな食器やレトロなコップ。
家の中心に据えられたホーローの薪ストーブ。
至る所にカラフルで古めかしいインテリアが並びます。
田舎への入口に。
初めての一人旅に。
フォトジェニックな景色を求めて、大町での一夜を過ごしてみてはいかがでしょう。
◯データ
HP:http://tabiyado.jp/
住所:大町市平19755
信濃大町駅から25分
簗場駅から徒歩3分
鹿島槍スキー場まで徒歩2分
電話:080-5146-3871
北アルプスの玄関口 大町市のフォトジェニックでレトロな旅
は、いかがだったでしょうか♪
驚くほどにフォトジェニックだったでしょ?笑
何度も書きますが、大町市は「白馬村の隣町」です!!笑
東京からも大阪からも、白馬を目指すと嫌でも必ず大町市を通ります。
なので、目的地を白馬村に設定していただければOKです。笑
あ、でも大町市は車でただ通り過ぎるとびっくりするくらい特徴なく通り過ぎてしまいますのでどうぞ記事をチェックして目的地を設定してみてくださいね!!笑
◯アクセス
新宿から車で大町:
所要時間>>約4時間
首都高→中央自動車道→長野自動車道→安曇野IC→下道で大町市
https://goo.gl/maps/5NeXw2LpuLw
新宿から電車で大町(直通):
所要時間>>3時間30分
07:30 新宿駅 特急あずさ3号(南小谷行)
11:01 信濃大町駅
※直通は1日1本のみ
https://goo.gl/maps/TyLHKsUTCWz
新宿から電車で大町(乗換):
所要時間>>約4時間
新宿駅→特急あずさ→松本駅→乗換 大糸線→信濃大町駅
https://goo.gl/maps/taSvNUTdDNL2
新宿からバスで大町:
所要時間>>約4時間30分
https://www.alpico.co.jp/access/express/hakuba_shinjuku/
時間はなかなかかかりますが、意外とアクセスは良好です^^
さぁ、カメラを持って
あなたが知らない日本の世界へ
フォトジェニックな旅をしにおいで。
最後まで、ありがとうございました!!
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記事と写真:たつみかずき
北アルプス山麓地域を拠点に「地域と人を繋ぐ」LODEC Japan合同会社
https://lodec.jp