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韓国・全羅北道・群山(グンサン) 日式建築と映画ロケ地をめぐって、牛肉大根汁とレトロアンパンを食べる

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2018/12/21
韓国・全羅北道・群山(グンサン) 日式建築と映画ロケ地をめぐって、牛肉大根汁とレトロアンパンを食べる

こんな人におすすめ

・歩いて散策するのが好き
・歴史に興味がある
・韓国映画が好き

全羅北道の北西にある群山(グンサン)までは、ソウルからバスで約2時間半、全州(チョンジュ)からはバスで約1時間ほどです。広大な平野が広がる群山(グンサン)は、昔から米の生産地として知られている地域です。日本統治時代には、この地から200万石以上の米が日本に送られていました。そんな1930年代当時の街並みが残る群山を歩き、時間旅行を楽しみましょう。

・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
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群山中心部

1899年の開港して、お米の積出港として栄えた歴史を持つ群山。その中心部は、歴史的な建物や見どころ、グルメスポットなどが集まっているので、歩いて巡ることができます。

群山近代歴史博物館

散策の起点となるのは、群山高速バスターミナルからタクシーで4分ほどの場所にある群山近代歴史博物館。ここでは、群山の歴史や、日本の統治時代の様子がよくわかります。建物の裏手には錦江が流れます。

住所:全羅北道群山市蔵米洞1-67
営業時間:9:00~18:00※冬季~17:00
定休:月曜※休日の場合は翌日休
料金:大人2000ウォン

(旧)群山税関

左の建物が、群山を象徴する(旧)群山税関の本館の模型です。ここを通って、多くの米が日本に送られました。本物も現存しており、群山近代歴史博物館のすぐ隣にあります。群山のシンボル的な建物です。

群山近代建築館(旧朝鮮銀行)

群山近代歴史博物館から5分ほど歩いた場所にある群山近代建築館。こちらは1922年に竣工された旧朝鮮銀行の建物。一時は遊興施設として使用されていましたが、火事にあって放置されて、2009年に群山近代建築館として生まれ変わりました。

料金:大人500ウォン

草原(チョウオン)写真館

群山近代建築館から、パン屋さん李盛堂(イソンダン)を通り過ぎ、草原(チョウオン)写真館に到着。ここまで10分少々。ここは映画「8月のクリスマス」(1998)のロケ地となった場所で、記念撮影スポットとなっています。中には、映画の中で登場した写真機や扇風機、アルバムなどが展示されています。

住所:全羅北道群山市京場洞469-11

ハニルオク(한일옥)

草原(チョウオン)写真館の目の前にあるハニルオク(한일옥)は、牛肉大根汁が名物のお店。もともとは少し離れた場所にあった小さなお店が、現在の場所に拡張移店しました。

住所:全羅北道 群山市 新昌洞 2-1(道路名住所:全羅北道 群山市 具瑩3キル63)
定休:旧正月・秋夕(チュソク)の当日と翌日
営業:4:00~21:30(ラストオーダー21:00)

ハニルオク(한일옥)

ここでいただくのは牛肉大根汁8000ウォンは、韓国では代表的な家庭料理で。牛肉と大根、ネギだけのシンプルな料理ながら、よくダシがでていてとても美味しい。2階には骨董品などが展示されています。

新興洞日本式家屋

草原(チョウオン)写真館から、新興洞日本式家屋までは5分ほど。群山には日式の家屋が多く残りますが、もっとも有名なのがこちらの反物商であった広津氏が建てた家。実際に、庭に入って、中の様子を見学できます。映画『タッチャ』などのロケ地としても知られています。

東国寺(トングクサ)

新興洞日本式家屋から、5分少々歩いて、東国寺(トングクサ)に到着。群山には、日本式のお寺もあります。もともとは曹洞宗のお寺でしたが、韓国の曹渓宗のお寺となりました。建物としては日本式のお寺はほかにもありますが、実際に住職のいる日本式のお寺は韓国の中で唯一ここだけです。

李盛堂(イソンダン)のパン

こちらは途中でお土産としてゲットした、李盛堂(イソンダン)のパン。李盛堂(イソンダン)は、1920年に日本人が開業した製菓店があった場所に、1945年に創業した韓国でもっとも古いパン屋。アンパンと野菜パンが、特に人気があります。

群山の見どころの一部しか紹介しきれていませんが、ゆっくりと時間をかけて散策するのがおすすめ。グルメも、ワタリガニの醤油漬け(コッケジャン)や、魚の刺身などなど、群山ならではの食が楽しめます。

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
全州(韓国)×旅行・観光のプラン
※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。