1899年の開港して、お米の積出港として栄えた歴史を持つ群山。その中心部は、歴史的な建物や見どころ、グルメスポットなどが集まっているので、歩いて巡ることができます。
散策の起点となるのは、群山高速バスターミナルからタクシーで4分ほどの場所にある群山近代歴史博物館。ここでは、群山の歴史や、日本の統治時代の様子がよくわかります。建物の裏手には錦江が流れます。
住所：全羅北道群山市蔵米洞1-67
営業時間：9：00～18：00※冬季～17：00
定休：月曜※休日の場合は翌日休
料金：大人2000ウォン
左の建物が、群山を象徴する（旧）群山税関の本館の模型です。ここを通って、多くの米が日本に送られました。本物も現存しており、群山近代歴史博物館のすぐ隣にあります。群山のシンボル的な建物です。
群山近代歴史博物館から5分ほど歩いた場所にある群山近代建築館。こちらは1922年に竣工された旧朝鮮銀行の建物。一時は遊興施設として使用されていましたが、火事にあって放置されて、2009年に群山近代建築館として生まれ変わりました。
料金：大人500ウォン
群山近代建築館から、パン屋さん李盛堂（イソンダン）を通り過ぎ、草原（チョウオン）写真館に到着。ここまで10分少々。ここは映画「8月のクリスマス」（1998）のロケ地となった場所で、記念撮影スポットとなっています。中には、映画の中で登場した写真機や扇風機、アルバムなどが展示されています。
住所：全羅北道群山市京場洞469－11
草原（チョウオン）写真館の目の前にあるハニルオク（한일옥）は、牛肉大根汁が名物のお店。もともとは少し離れた場所にあった小さなお店が、現在の場所に拡張移店しました。
住所：全羅北道 群山市 新昌洞 2-1（道路名住所：全羅北道 群山市 具瑩3キル63）
定休：旧正月・秋夕(チュソク)の当日と翌日
営業：4：00～21：30(ラストオーダー21：00)
ここでいただくのは牛肉大根汁8000ウォンは、韓国では代表的な家庭料理で。牛肉と大根、ネギだけのシンプルな料理ながら、よくダシがでていてとても美味しい。2階には骨董品などが展示されています。
草原（チョウオン）写真館から、新興洞日本式家屋までは5分ほど。群山には日式の家屋が多く残りますが、もっとも有名なのがこちらの反物商であった広津氏が建てた家。実際に、庭に入って、中の様子を見学できます。映画『タッチャ』などのロケ地としても知られています。
新興洞日本式家屋から、5分少々歩いて、東国寺（トングクサ）に到着。群山には、日本式のお寺もあります。もともとは曹洞宗のお寺でしたが、韓国の曹渓宗のお寺となりました。建物としては日本式のお寺はほかにもありますが、実際に住職のいる日本式のお寺は韓国の中で唯一ここだけです。
こちらは途中でお土産としてゲットした、李盛堂（イソンダン）のパン。李盛堂（イソンダン）は、1920年に日本人が開業した製菓店があった場所に、1945年に創業した韓国でもっとも古いパン屋。アンパンと野菜パンが、特に人気があります。
群山の見どころの一部しか紹介しきれていませんが、ゆっくりと時間をかけて散策するのがおすすめ。グルメも、ワタリガニの醤油漬け(コッケジャン)や、魚の刺身などなど、群山ならではの食が楽しめます。
