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韓国・全羅北道 注目アートスポット3選 泊まれるミュージアム・元カセットてテープ工場・日本軍の穀物庫

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2018/12/21
韓国・全羅北道 注目アートスポット3選 泊まれるミュージアム・元カセットてテープ工場・日本軍の穀物庫

こんな人におすすめ

・アートが好き
・廃墟が好き
・町おこしに興味あり

ものすごくおしゃれな宿泊できる「アウォン ミュージアム&ホテル」、廃墟となっていた元カセットてテープ工場をリノベーションして作った「全州八福芸術工場」、さらに日本軍の穀物庫を町おこしのための文化発信スペース「参礼文化芸術村」、3つの注目アートスポットを紹介します。

・掲載時点の情報です。最新情報については各施設のHPをご確認ください。
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アウォン ミュージアム&ホテル(awon museum & hotel)

最初に紹介するのは完州郡にある、アウォン ミュージアム&ホテル。コンクリート打ちっぱなしの現代的な空間と、移設した築250年の古民家、さらに周囲の自然環境と調和した、新しいアートの世界を体験することができるスポットです。
 
住所:全羅北道完州郡所陽面大興里356
料金:10000ウォン(約1000円)※ドリンク一杯付き、10歳以下の子供入場制限エリアあり
定休:年中無休
営業時間:平日11:00〜17:00、週末11:00〜18:00(客室の観覧は12:00〜16:00)

アウォン ミュージアム&ホテル(awon museum & hotel)

細い通路を歩いていくと、だだっぴろい空間が広がります。目の前には水が張ってあり、一本の竹が無造作に倒れ、壁には現代アート作品が展示されています。アート作品は、定期的に変わります。

アウォン ミュージアム&ホテル(awon museum & hotel)

カウンターに行くと、コーヒーか五味子茶のどちらかをいただけます。イスに腰をおろし、スピーカーから流れる音楽に耳を傾けて、ゆったりとした心地でお茶をいただきます。水をためてある場所は通り抜けできない見えない壁、その上をふと見上げると、開閉式の天井からは空がぞきます。そして、このおしゃれ空間を、看板犬のチャウチャウが歩いている姿にも癒されます。なんとも不思議な空間です。

アウォン ミュージアム&ホテル(awon museum & hotel)

ミュージアムスペースから外に出ると、竹やぶがつづく山道を散策できたり、現代的なおしゃれ住宅や、歴史ある古民家を見ることができます。こちらの建物には、なんと泊まることもできます。ここで、韓国映画『発酵家族』も撮影されました。

全州八福芸術工場

お次は、全州市にある全州八福芸術工場です。もとは1992年に役割を終えたカセットテープ工場で、25年間廃墟でしたが、2018年3月に美術館としてオープンしました。美術館そのものが、カセットテープ工場にあったものを活かしてリノベートされています。ちなみに、この工場で作られたカセットテープは、日本のナショナルの製品として流通していました。

住所:全州市徳津区八福洞1街243-3(道路名住所:全州市徳津区クレッドル1キル46)
料金:無料
定休:月曜
時間:9:00~18:00

全州八福芸術工場

こちらは食堂です。女工さんをイメージした巨大な人形の姿がインパクトあります。カセットテープのテーブル、カセットテープ工場の屋上の屋根を生かした壁の飾り、コンテナのトビラで作ったパーテーション、実際に作業で使われた椅子など、当時のカセットテープ工場の姿を、いろいろなところで垣間見られるユニークな空間です。

全州八福芸術工場

ミュージアムには、現在12名のアーティストたちが作った作品が展示されています。油絵からデジタルアートまで、アート作品は実に多様です。すぐ隣にある別棟の建物は、まだ廃墟のままで、今後、展示スペースとして整備されていくようです。また、2019年には、アーティストを養成するための教育施設もオープンするそうです。

全州八福芸術工場

こちらは実際のカセットテープ工場にあったトイレを活かした作品。当時、この工場で500人の人が働いていていましたが、そのうち450人は女性でした。なのに、トイレは4つだけ。いつもトイレに列ができていたといいます。当時の女性の労働環境も含めて、深く考えさせられる作品です。

参礼文化芸術村

最後に紹介するのは、完州郡にある2013年6月にオープンした参礼文化芸術村です。この場所は、もともと日本統治時代に穀物倉庫や官舍としてに使われていた場所。使われなくなったこの倉庫群を複合文化・芸術施設として生まれ変わらせることで、鉄道の駅が移動したことによって活気を失った地域の商店に、再び人を呼び寄せるために作られました。

住所:全羅北道完州郡参礼邑参礼駅路81-13
料金:2000ウォン(約200円)
定休:月曜
利用時間 : 10:00~18:00

参礼文化芸術村

こちらはビジュアルメディアアート美術館。錆びついたレトロな古い倉庫に一歩足を踏み入れると、様々なテクノロジーを導入したアート作品が並びます。

参礼文化芸術村

学生の作品から、実際に工業デザイナーが手掛けて商品化されたものまで、多くのデザイン作品がならぶデザインミュージアムもあります。

参礼文化芸術村

さらに、木工所、本博物館と本工房でなどもあり、クラフトづくりを体験できるイベントも開催しています。この芸術村が誕生したことで、商圏も活気を取り戻し、町おこしも成功しているそうです。

以上、それぞれにコンセプトがあり、アート作品はもちろん、空間そのものが魅力あふれる、韓国・全羅北道を訪れたら訪れてほしいアートスポット3選でした。

野口 武
編集者・ライター。1977年7月1日生まれ。大学時代にバックパッカーとして旅する。出版社に勤務し、ガイドブックなどを制作。現在、編集プロダクションJETならびに出版社まる出版に所属し、児童書を中心に多岐にわたる本を制作する。著書に『タオルの絆』(コープ出版)、『うごかすえほん はたらくくるまとまちをつくろう!』(まる出版)がある。
全州(韓国)×旅行・観光のプラン
※ 記事の情報は取材時点でのものとなりますので、変わっている可能性があります。