前回、お詣りさせていただいたのは、
緑豊かな木々に囲まれた、
水の音が印象的な「岩之上堂」
堂内には、たくさんのつるし雛のような、
「猿子の瓔珞」が飾られていました。
またの名を”千疋猿”とも言い、
昔から、子供の無事の出産や、生育を願って、
母親が夜なべをして作って、奉納したとされています。
こちらの詳しいプランはここから…
⇒ https://play-life.jp/plans/25890
前の札所からは1km弱。
歩くと10分ほどの場所にあるこちら。
もう20寺ほど回っておりますが、
秩父の札所は、それぞれがとても近くにあり、
しかも、目印になる看板が多数ありますので、
ほとんど迷うことはありません。
そうして着いた先は…
要光山(ようこうざん) 観音寺(かんのんじ)
本尊:聖観世音菩薩 宗派:真言宗豊山派
御詠歌 ~梓弓 いる矢の堂に詣で来て 願ひし法に あたる嬉しさ~
こちらのお寺は、大正12年(1923年)
隣接した小学校の火災により類焼。
その後廃寺を移築したのが、現在の本堂であるとされています。
堂前の道端には地芝居役者の座長、
中村十九十郎の供養碑もあって、
地芝居隆盛の昔を偲ぶ事もできます。
多分、この「秩父廿一番」という額がなければ、
民家?というカンジの建物でした。
秩父はそんな素朴なお寺が多いです。
ただ、ちょっと気づきにくかったのですが、
境内には六地蔵の他にも、たくさんのお地蔵さんや、
宝暦14年に建立されたと言う宝篋印塔も立っているそうです。
また、本尊の聖観音像は火災の難を逃れたので、
地元の人々は”火除けの観音さま”と
崇められているそうです。
秩父は、何度も大火に見舞われているので、
特に強い願いだったのかもしれません。
秩父の札所には必ずある、六地蔵。
こちらにも新しい、可愛いお地蔵さまがいました♪
今度、時間がありましたら、
この六地蔵についてもご紹介しますね。
こちらの錦絵にもかかれているご由緒。
ここ観音寺は別名矢乃堂ともいわれており、
矢乃堂の由来は、いくつかあります。
行基菩薩がこの地をおとずれ、
八幡宮の社地に聖観音像をまつろうとしたところ、
悪鬼たちが邪魔をした。
その時、八幡神が現れ神矢を放って
悪鬼たちを追い払ったという縁起をもととする説。
また、古くはこの堂は矢納にあったものをこの地に移したもので、
矢納村の村名は、日本武尊東征のとき矢を納め社を建てた場所、
あるいは、平将門が矢を納めた場所、
とする説など諸説があるとされています。
それだけ歴史があるという事ですね。
こちらのお寺は、通りに面していて、
仁王門や囲いもなく、
よく見ていないと、お寺とはわかりにくいくらい、
それくらい、自然に溶け込んでますwww
御朱印をいただく納経所は、向かって左手にあります。
この日、朝から回り始め、
この時点で、4時前。
さて、今日のお参りはあといくつ回れるでしょう…
無理せずにまわりましょう。