前日、最後に訪れたのは、少し高台に位置する「法泉寺」です。
秩父の街を一望できて、
美しい景色を堪能することができます。
また、こちらのお寺は、
仁王門が本殿の前にある、珍しい形。
お詣りの際には、ぜひ、注目してみてください。
詳しい情報はこちらのプランからどうぞ!
⇒ https://play-life.jp/plans/26338
秩父2日目になります。
ですが、
この日は朝から雨でございます(^_^;)
(必殺!雨女!!www)
それはさておき。
この日、
まず、最初に向かったのは、
泊まった旅籠屋さんからほど近い、こちら!
瑞龍山(ずいりゅうさん) 法雲寺(ほううんじ)
本尊:如意輪観世音菩薩 宗派:臨済宗建長寺派
御詠歌 ~一心に 南無観音と唱ふれば 慈悲深か谷の 誓ひたのもし~
白久駅から谷津川の流れにそって行くと、
あたりは緑一色になり、その中に本堂が建っております。
石段を上がると回廊を巡らした朱色の観音堂。
花木の多いお寺で、
四季折々さまざまな美しさを見せてくれます。
本尊は秘仏として、普段は、お厨子の扉は閉められております。
毎年4月18日の縁日と、午歳にご開帳があります。
こちらのお寺も、
かなりの山道を登っていく場所でして…
2番札所の真福寺もそうでしたが、
ここであっているの??ってくらいの、
細い道ですので…
行かれる際は、十分にお気を付けくださいませ。
観音堂手前のお庭。
とてもよくお手入れされており、
また、とても美しい庭園になっておりました。
向かって右手に、納経所があります。
お天気がよかったら、
ここでゆっくりお庭を眺めながら
過ごしてみるのもいいかもしれません。
みてください!
雨がカメラに写っちゃってます(^_^;)
そのくらいの降りだったってことですね。
こちらが観音堂です。
朱いお堂が立派!なんです。
けど…
やっぱり、山奥にあるので、傷みは激しいかな…
こちらのご本尊、如意輪観世音は、
元応元年(1319年)建長寺の道隠禅師が
唐より奉持したと伝えられております。
唐の玄宗皇帝が、楊貴妃の菩提を弔うため自ら彫刻し、
不空三蔵が開眼したといわれるものだそうで…
はるばる遠い、この地までこられた観音様。
それもある意味、
ご縁だったんでしょうね。
そのご本尊の観音様は、
別名「楊貴妃観音」と呼ばれております。
絵馬もそちらがモデルとして書かれております。
ちなみに、こちらには珍しい寺宝が三つありまして…
①龍の骨
②天狗の爪
③楊貴妃の鏡
これらは観音堂の正面に飾られており、
いつでも見る事ができます。
お詣りされた際は、
ぜひ、注目して見てみてください!
ちなみに、龍の骨は、昔海だった頃の海洋生物、
天狗の爪は、サメの歯だったことがわかっているそうです。
でも、龍の骨や天狗の爪のほうが、
ロマンがあっていいかも…(#^.^#)
こちらのお寺にも、錦絵が飾られておりました。
こちらの縁起は、やはり「楊貴妃」でした。
愛知県の熱田神宮の神官のもとに美女が鏡を持って現れ
「この鏡を武蔵の国秩父深谷に奉納せよ。如意輪観音の霊言があるであろう」
と告げて鏡を託しました。
その美女こそ、8世紀唐の時代に玄宗皇帝の妃となり
安禄山の乱で亡くなった楊貴妃でした。
神官は鏡を深谷の地の一人の翁に託し、
その地に法雲寺が建立されたそうです。
こちらには、他にも寺宝がありまして。
ここ法雲寺には、
秩父札所ならびに日本百番観音霊場の成立にかかわる資料としての
古い納札が寺宝として保管されております。
享禄四年(1531年)、天文五年(1536年)、天文八年(1539年)、
天文十三年(1544年)、天文二十四年(1555年)の六点の納札があり、
なかでも天文五年の納札には「百ヶ所巡礼」と彫りこまれているところから、
その頃に秩父札所に一ヶ寺が加えられて三十四ヶ所になり、
日本百番観音が成立したとわかる、貴重な資料だそうです。
これも、本堂前に寺宝として、飾られております。
また、こちらのお寺には、千社札をはる場所がありました。
真ん中に、「ひとりさん」がいらっしゃいます♡
他にも、数枚あるので、
何度もいらしているのでしょうね(^^♪
私もまた、お詣りにお出かけしてみたいです。
日本全国には、素晴らしい神社仏閣がありますが、
それを修繕し、維持していくには、
とても大変なことです。
わたしも、たくさんのところにお詣りに行きましたが、
もっと、手をかけてあげられたらな…
という場所が多々ありました。
日本の素晴らしい文化を
後世に残すためにも、
もう少し、なんとかならないものかと、
いつも感じます。
こちらのお寺は、とても歴史があるのです。
だからこそ、なんとかして、
よい状態でお寺を存続させて欲しいですよね。