奄美大島は、鹿児島県に属している知るひとぞ知る南国の島で、奄美群島の中で一番大きな離島です。
年中通して温暖で、気温によれば12月まで海に入ることもできるほどの暖かさ!
ハイシーズンは6月〜8月ですが、シーズンをあえて外して10月〜12月に来てみるのもアリな島ですね。
東京、大阪、福岡からは飛行機の直行便があります。
特に、東京の成田空港、大阪の関西空港からはPeachが就航しているので、コストパフォーマンスの良い旅が期待できます!
また、鹿児島空港からも毎日数本就航しているので、鹿児島で乗り継ぎをして奄美大島に向かうという方法もあります。
鹿児島本土の旅行を楽しんだ後に、奄美大島に向かうというのも味のある旅になりそうですね。
できるだけ移動時間を短くしたい人、コスパ良い旅をしたい人は飛行機での移動がおすすめです。しかし、飛行機は奄美大島の北部にあります。奄美大島の中心となっている街は南部の方にあり、車で2時間以上かかるため、プランをある程度想定しておきましょう。
もうひとつの奄美大島への交通手段は、「フェリー」です。
夕方頃に乗船し、朝の9時頃に到着するので、実際には「寝ていたら奄美大島に着いた」という感覚です。
乗り物酔いがひどい方にはあまりおすすめはしませんが、船旅の醍醐味は「なんだかいつもと違う旅の始まりを実感できる」ことです。
私の体験談ですが、まず、普段よく使う交通手段の車や電車、飛行機と違う乗り物に乗るという感覚から、良い緊張感を味わうことができます。
また、飛行機でも海上を通過しますが、飛行機とは違った海との距離感、海のにおい、波のしぶき、波の音、たまに跳ねる魚、そして、徐々に近づいてくる島。
全ての光景や起こることに、五感をフルに使って楽しむことができます。
早朝に起きて甲板に出て朝日を見るのも非常におすすめです。
家族や友人、恋人と眺める絶景は最高の思い出になります。
いつもと違う旅を楽しみたい人、時間に余裕のある人はフェリーをおすすめします。
個人的にはどちらもぜひ体験していただきたいので、行きはフェリー、帰りは飛行機と、うまく休みを取ることができたらどちらも使ってみてくださいね。
離島なので、交通機関はそれほど発達していません。
島民は9割以上の人が車で移動をします。
なんと、島の高校生たちは通学の際に原付で通う人もいるほど!(たくましい!)
なので、「観光地をいくつも回りたい!」と考えている方は、レンタカーを借りる必要があることを念頭に置いて旅のプランを組みましょう。
しかし、本数は少ないですが、バスを運行している地域もありますし、タクシーもあるので、プランを立てる際に考慮してみるのもアリですね。
奄美空港は、奄美大島の北部に位置しています。
離島の空港とはいえ、非常にキレイな空港です。
お土産コーナーはコンパクトにまとめられているので、お土産はできるだけ島内のどこかで買うのがおすすめです。時間がなくてもお土産をどうしても買いたい人は利用しましょう。
大体の飛行機は11時半〜15時の間に到着する便が多いです。
到着したら遊ぶ時間もなく、そのまま宿に直行というパターンもよくあり得ると思いますので、到着時間と絶対にいきたい場所のチェックは必須!
空港付近にはいくつかレンタカー屋さんがあります。
事前に手配をしておきましょう。
レンタカー屋さんのほとんどは飛行機が到着する時間に迎えに来てくれるので、レンタカー屋さんまでの足は心配いりません。
「伝泊」(でんぱく)は、奄美大島出身の建築家・山下保博氏が、故郷の伝統的な文化や建築を後世に残したいと考えて始まったまちづくりプロジェクトの一環です。
奄美群島の特徴的な建築構法を使用して空き家の再生やリゾート建設を試みており、奄美大島・徳之島・加計呂麻島に宿泊施設を展開しています。
現在「伝泊・古民家」「伝泊 The Beachfront MIJORA」「伝泊ホテル・赤木名」「伝泊ドミトリー&ランドリー」の4つのブランドを島中に展開中です。
奄美大島の北部・笠利町(かさりちょう)にある複合施設「まーぐん広場」。
今回宿泊する「伝泊」の総合フロントになっています。
まずは、ここでチェックインをしましょう。
フロントでは、丁寧に宿の説明をしてくださって、それからそれぞれの施設へ案内をしてくれます。
泊まる施設によっては1回では覚えにくい分かりづらい位置にあるため、ぜひ案内をしてもらいましょう。
施設へ案内してもらった後は、簡単に宿の利用についての説明、伝泊の取り組みの説明があります。面白い情報を教えてくれるので、少しの間だけ耳を傾けてみましょう。
※加計呂麻島、徳之島はこちらでチェックインをする必要はありません。直接それぞれの島に現地スタッフが在中しているので、そちらでチェックインを済ませましょう。
今回は、伝泊の4つのブランドのうち、プライベートビーチを堪能できる「伝泊 The Beachfront MIJORA」へ宿泊します!
それでは、早速向かいましょう!
その名の通り、「ビーチフロント」な絶景を部屋から臨むことができるのが「伝泊 The Beachfront MIJORA」の特長の一つです。
朝、昼、夜と、表情が変わる海の姿と音で、無理して出かけなくても十分にリラックスでできる旅ができるんです。
建築家が設計した宿泊施設のため、要所要所のこだわりがしっかり伝わってきます。
奄美の伝統建築である「高倉」と、奄美の浜辺で良く見られるウノアシ貝の形状から着想を得た木の屋根を、折り紙のようにシンプルなコンクリート躯体の上に乗せ、伝統と新しいものの融合をはかるという、これまでの奄美大島も、これからの奄美大島も大切に後世に残していきたいという思いを感じることができます。
部屋の内部と目の前の海の間にあるのは、一面のガラスのみ。
視界を遮るものが一切なく、自然と人間との静謐な対話をすることができます。
余計なものをそぎ落とした禅的な美意識がたゆたう空間で、ただひたすら海と向き合う贅沢な時間。
この旅は、この1室だけで奄美大島と過ごす。
そう改めて決心させる説得力のある開放的で禅的な空間です。
「伝泊 The Beachfront MIJORA」のおすすめの過ごし方は、ズバリ【1室に「おこもりステイ」して、目の前に広がる海だけを楽しむこと】。
1泊2日だと飛行機の時間が思ったよりタイトです。
また、非常にこだわりのある1室と目の前に広がるビーチがかなり贅沢すぎるので、全力で堪能して欲しいと思うので、ぜひ「おこもり」をして楽しんで欲しいと思います。
先ほどチェックインを行ったまーぐん広場は、観光客と地域の住民の交流拠点となるよう、レストラン、物産&ギャラリー、ホテル、高齢者施設などの多機能を備えた複合施設です。
まーぐん広場は笠利町にかつてあった廃スーパーを改修してできたのだとか!
単に建物を改修して宿にするだけでなく、「伝泊」を訪れる人々と島の人々が交流する機会と場所の提供を何よりも大切にしているという思いが伝わってくる空間です。
まーぐん広場のレストラン「まーぐん・レストラン」では、現在ディナーの営業を行なっているそうです。
6月からお試しのプレオープンをしていて、7月から本格的に営業を開始とのこと!
これから伝泊に行かれる方には必見の情報です。
奄美群島の伝統料理・食材をアレンジした創作料理・島のお酒を楽しむことができます。
笠利町にはなかなか夜までオープンしているお店は少ないので、ぜひチェックしてみてください。
あやまる岬は、奄美大島の北東部にある、太平洋につき出した岬です。
奄美十景、新鹿児島百景の一つに選ばれ、こんもりと丸い地形が綾に織りなす「まり」に似ていることから、その名がついたと言われています。
東の水平線に喜界島、北はトンパラ岩を望み、岬の周りはサンゴ礁、眼下にはソテツジャングルが亜熱帯の風情を醸し出しており、「奄美に来たなあ」と感じさせる風景が広がっています。
2018年4月に、観光案内所と絶景カフェがオープンし、広い敷地内に多くの施設やレジャースポット、アクティビティが備わっています。
「伝泊 The Beachfront MIJORA」からは車で12分、奄美空港から車で8分の場所にあり、笠利町や奄美大島北部を拠点に行動するなら絶対に行って欲しい絶景スポットです。
東側にあるので、日の出の時刻はかなりキレイで幻想的な光景を見ることができます。
干潮のタイミングに合わせると、まるでウユニ塩湖のような写真を撮影することも!
今回は、サブタイトルの方程式が完成しちゃうほど、超絶景で超最高な光景を見ることができました。