今年も天草に旅したい!
でも、せっかく行くならいつもと違う天草を発見したい。
そう考えるあなたへ。
天草からさらに船で渡ってみませんか?
今回は、天草にある離島のひとつ・湯島をご紹介します。
天草四郎にもゆかりのある土地です。
湯島は、周辺約6.5km、人口は2017年の時点で約280人、面積は0.52㎢と小さな島です。
上天草の江樋戸(えびと)港から連絡船で約30分ほどで到着する、比較的足を運びやすい離島。
特産品は、幻の大根と言われる「湯島大根」が有名です。
8月頃しかとれないウニも絶品でした。
そして、猫好き必見。
「猫が住む島」として有名な島でもあるのです。
待合所にもトイレにも、確かに至る所に猫ちゃんズが、、!
猫の数の方が島民よりも多いと聞きました。
別名「談合の島」とも呼ばれ、天草四郎が島原の乱の作戦を立てるべく、リーダー格が集まり談合を開いたとの説もあります。
海の透明度も高くてとても綺麗で、ウミガメが産卵のやってくるという砂浜と海水の美しさはまるで風景画のようでした。
9:45 江樋戸港から湯島へ
有明海に浮かぶ湯島は、上天草市大矢野町にある江樋戸港から連絡船に乗ります。
「えびと」と読む港です。
港近くには専用の駐車場があるので、そちらに車を停めましょう。
大きな港ではなく、待合所もこじんまりとしています。待合所の緩さも島ならでは。
島旅、船旅に慣れていない方は早めに着いて辺りを散策するのがオススメです!
そして、島旅の最大のポイント。
島にはコンビニや大きい商店はないので、お菓子や食べ物などお腹が空いた時に食べるものを持参しておきましょう。
自動販売機は至るところにあったので、飲み物は心配ご無用です。
船では真っ黒に日焼けした島のおじちゃんが迎えてくれます。
運賃は、切符制ではなく、船に乗って出航したら料金を回収に来てくれます。
乗船したら準備しておきましょう。
千円札や小銭などに両替しておくのがオススメです。
では船に乗り、出発〜!
・住所:〒869-3602 熊本県上天草市 大矢野町上625-3
・昭和丸 電話番号:0964-56-4060
菊盛丸 電話番号:0964-56-4063
・運賃:大人(中学生以上)600円 小人300円
・所要時間: 約30分
・1日5往復
10:00 江樋戸港を背に、、行ってきまーす!
船からの風がとても気持ちが良いですね〜
船内はほんのりクーラーが効いていて、日よけのカーテンもあるので、夏でも安心。
船の甲板の上にも出ることができるので、天気の良い日は潮風を浴びるのも楽しいです!
10:30 約30分ほどの船旅後、湯島に到着!
乗客が降りた後、島民の方達が物資を島に運んでいました。
湯島小中学校への案内看板や、島の簡単な地図が港付近にはあります。
手作り感がとても味があって、ほっこりしますね。
今回の旅では、まず湯島の頂上にある「峰公園」を目指します!
船を降りてすぐの待合所横で、猫神様の像出会いました。
看板によると、猫が多い場所は「猫サイン」があり、猫が集会を開いているそうです。
確かにこの周辺は、猫が多い!
しかもここの猫ちゃんは、とてもとても人懐っこくて、後ろからひょいひょい着いてくるのです。
たまらない可愛さ、、!
峰公園を目指し、登り始めて気づきました。
見渡す限り、どこもかしこも坂・坂・坂です!
長崎出身の私からすれば、坂の存在はとても嬉しいものですが、かなりの傾斜が多く水分補給が必須です。
集落があるのは、島の南側の沿岸沿いです。迷路のように入り組んだ路地で迷子になりそうですが、この限られた空間に家を無駄なく隙間なく建てる島民の知恵が場所に現れています。こうした集落の造りは「背戸輪(せどわ)」と呼ばれています。
10:50 諏訪神社でゆったり
こちらの諏訪神社は、1817年に長崎諏訪大社から分霊奉祀されたそう。
神木として、樹齢三百年のイチョウの大木があり、島を見守っています。
この諏訪神社も実は、天草・島原の乱のゆかりの場所なのです。
天草・島原の乱で鍛冶職人が刀や槍などの武器をつくる際に使用した鍛冶水盤が存在します。
寛永14年(1637)十月二十四日に天草・島原の乱を起す際、キリシタン教徒達が湯島の峯に集まり軍評談合のかたわら、武器の製造のために鍛冶職人(かじしょくにん)が鉄を鍛えるために使用したものと伝えられています。
境内にも猫がたくさんいました。
ここからまた登ります、、!
11:10 諏訪神社から歩いて15分ほど坂を登り、峰公園に到着!
集落から標高約104mの場所にこの公園はあります。
ここまでの坂道は舗装されてはいるものの、勾配が急でなかなかハードでした!
島の人の健脚に惚れ惚れします。
辺りは畑や木々に囲まれています。
近くには灯台もありました。
では、いざ談合の地に。
ここが、1637年に起きた「島原・天草の乱」で、天草と島原のキリシタンたちが密かに集まって戦いの決起をし、作戦を話し合った地と言われています。かの天草四郎も、ここで総大将に任命されたと言い伝えられています。
キリシタン墓碑も同地にありました。
12:40 港の近くの食堂へ!
峰公園から降りること20分、港近くの沿岸沿いに戻ってきました。
「あこうの樹・ハートの木」の近くにある、食堂です。
今回はランチの時間帯に。
島の古民家で食べる食事は島人になったような経験を得られました。
こちらのお店ではその日その日でとれた島の食材を使い、提供しています。
小さな島で食材が非常に限られてくるので、事前予約がオススメです。
ちなみに、私はこの日予約をするのを忘れていましたが、なんとか入らせてもらえました、、!
ありがたいお話です。
1000円の内容と1500円の内容と選ばせてもらえました。
せっかくなので、1500円の内容でお願いして当日予約をしました。
この日は団体のお客さんが入っていたようなので、本当にラッキーでした、、!
やはり事前予約をしておいた方が良いですね。
お料理の内容は、タイのお刺身や生うに、海鮮物の小鉢、島の農産物の天ぷら、魚のお椀、ご飯でした。盛りだくさんの島の幸に目もお腹もいっぱいで、とても幸せな食事のひとときでした。
・電話:080-5604-4292
・住所:熊本県上天草市大矢野町湯島610
・営業時間 11:30~20:00
・定休日:火曜日
13:30 乙姫屋で満腹になったところで、船を待つ間に島の西側に少しお散歩を。
満潮時は現れないという、湯島海水浴場の砂浜へ。
7月頃から飛び込み台も設置されるそうです。
島の子どもたちはここで遊ぶのでしょうか。
透明度の高い、綺麗な海です。
湯島海水浴場からUターンで港の方まで。
ゆる〜い島風景で心が癒されます。
8月にとれる特産のウニの殻があちこちにいっぱいです。
とったらその場で食べるのでしょうか?
新鮮なウニは美味しそう〜
14:00 14:00発の連絡船で江樋戸港へ帰ります。
ふたたび約30分の船旅。
さようなら、湯島〜!
クッタクタに疲れてるはずなので、乗客が少なかったら席に横になって寝るのもアリですね。