こんにちは。
絶景ハンターの 高橋 のりこ です。
美しい景色を求め、常にアンテナを張り巡らせております(*^^)v
暖冬と言われている今年。
冬とは思えないほど暖かい日があるくらいですが…
この日も、4月上旬の暖かさという中、上野散歩に出かけてみました♪
上野散歩と言えば、やはり「上野恩賜公園」はテッパン!ですね。
春の桜の季節はもちろん素晴らしい景色ですが、
この時期ならではのお花もここにはあるんです。
その前に、江戸の守り神「上野東照宮」にお詣りをしましょう♪
まず基本的な事ですが、「東照宮」とは東照大権現たる徳川家康を祀る神社であります。
日光東照宮が有名ですが、全国には東照宮と名の付く神社が多数あります。
ここ「上野東照宮」もそのひとつです。
入口にはあの関東大震災でも倒れなかったという、酒井忠世によって奉納された「大石鳥居」があり、
その歴史は400年余りだという事です。
その先に続く参道には、両脇にはたくさんの石の灯篭があり、その数200基以上だそう!
それらすべて全国の大名たちが、家康に奉納したものなんだそうです。
いかに家康が崇拝されていたかわかりますね。
黄金に輝く唐門は、やはり日光東照宮を思い出させます。
こちらは、外国人にも人気の撮影スポットとなっており、参拝客が後をたちません。
そして、注目すべきはその煌びやかさだけではありません。
扉の左右を守る“昇り龍・降り龍”。
こちらの昇り龍・降り龍は、「日光東照宮」の“眠り猫”などで有名な、あの名工・左甚五郎の彫刻とされています。
お詣りの際は、よくご覧になってみてください。
また、門の前には「御三家灯篭」があり、その並びは位の順で、紀州・水戸・尾張となってます。
最近人気なのが、「他抜守」(たぬきまもり)だそうで、なぜ”たぬき”かと言うと、
社殿脇にある“御狸様”こと「栄誉権現社」があり、他を抜く狸という縁起があることから、受験・就職など“必勝の神さま”として崇められています。
受験シーズン真っ只中のこの時期、ぜひお詣りしておきたいですね。
ご利益のエピソードとしては、落語家の林家三平師匠が『笑点』メンバーに決まったのは、「上野東照宮にお参りした効果」と語っているらしいですよ( ´艸`)
また、毎月17日限定で、昇り龍をモチーフとしたお守りも授与されます。
強運・勝利・出世の御守として、大変人気があるようです。
もし、気になる方はぜひ17日にお詣りくださいね。
さて、東照宮をお詣りしたら、お目当てのぼたん苑に参りましょう。
【上野東照宮 ぼたん苑】
期間 2020年1月1日(水)から2月24日(月)
開苑時間 午前9時30分から午後4時30分(入苑締切)
入場料 大人(中学生以上):700円
団体(20名以上):600円
小学生以下:無料
入口から素敵な演出がされていて、期待が高まります♡
ここ上野ぼたん苑は、1980年(昭和55年)、日中友好を記念して開苑されたのがぼたん苑です。
春は110品種600株、冬は40品種200株が栽培され、私たちを楽しませてくれています。
わたしも知らなかったのですが、この時期に咲くぼたんを「冬ぼたん」といいますが、
実は、冬ボタンは春に咲くボタンを冬に咲かせたものなんだそうで、
もともと冬に咲く性質のあるボタンは、「寒ぼたん」というのだとか…
まったく違う種類だったという事が判明!(笑)
お花の世界は深いです(;^ω^)
園内の各所には、こんな撮影スポットもありまして…
日本のわびさびが随所に見られました。
やはり日本的なものが好きな外国の方々が、こちらの前で記念撮影されてました。
みなさん、美しいものはわかるんですね♡
冬ぼたんの特徴は、この”わらぼっち”ですかね?
雪よけ、霜よけのために作られたものですが、それがまた良い雰囲気を出してます。
園内には本当にたくさんの種類が植えられておりました。
長雨が続いたあとでしたので、多少、花びらが傷んでいたものもありましたが、
それでも、美しく咲いている姿は、とても健気でした。
香りのあるぼたんもあって、そっと顔を寄せるといい香りが… とても癒されました。
わたしもガーデナーなのでよくわかりますが、
美しいお花を咲かせるには、管理がとても大変です。
ましてやこの冬ぼたんは、温度管理なども含め丸2年の歳月がかかるのだそうです。
美しい状態を保つには、並々ならぬ努力が必要なんですね。
また、園内はとても綺麗に掃除されており、そういう点でも感動してしまいました。
園内で鑑賞できるのは、ぼたんだけではありません。
他にも、ロウバイや紅白の梅、ミツマタや水仙、クリスマスローズなどなど…
各所に季節のお花が咲いておりました。
特に、ロウバイが見ごろを迎えてまして、とてもいい香りを漂わせておりました。
わたしの大好きなお花。
思わず立ち止まって、しばらく景色と香りを楽しみでおりました。
現在では、ミツマタも見ごろを迎えているようですので、
行かれた方は、ぜひ、その香りも楽しんできて欲しいです。
最後まで歩いてくると、こんな素敵な庭園もありました。
ここはインスタ映えスポットでしょう。
牡丹をメインにした庭園の向こうには、五重塔がいいポジションに見えて…
これも、ここぼたん苑からしか見られない景色ですよね。
ちなみにあの五重塔は、1631年(寛永8年)に、江戸幕府の老中で、
後に大老となる土井利勝(どいとしかつ)の寄進により、上野東照宮の塔として建てられました。
現在は、「旧寛永寺五重塔」として国の重要文化財に指定されています。
遠くからではわかりにくいですが、こちらにもたくさんの彫刻が施されており、やはり日光東照宮の雰囲気がありますね。
思ったより広く、見ごたえのあったぼたん苑。
次はぜひ春ぼたんを見に来てみたいと思います。
上野公園に行ったら、ここにもぜひ立ち寄ってみてください。
ちょっと面白い場所なんですが…
最近は、すっかり受験生に人気のスポットとなった、「上野大仏」
まだ知らないと言われる方に、ご紹介しておきます。
上野大仏が造営されたのは、今からおよそ400年前の1631年。当時大仏様の高さは約6m。大仏殿も建造されたそうです。
しかし、その後火災や地震に遭い、その度に修復されてきましたが、1923年の関東大震災で頭部が取れて落ちてしまいます。
しかも、第二次世界大戦の際には、金属類回収令により、顔以外の部分が日本軍に差し出されてしまいました。
のちに、寛永寺に保管されていたお顔の部分だけが、ここにお祀りされる事となり、
上野大仏に降りかかった幾多の災難から”これ以上は落ちない”として、密かに受験生の間で人気になったようです。
ぜひ、合格祈願に上野東照宮、上野大仏、併せてお詣りしましょう!