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目黒駅の遊び方・口コミ(16件)

なかむらなかむら
目黒のサンマ…ならぬ鰻!能楽堂と老舗鰻屋で、東京の歴史を感じる。目黒のサンマという落語があります。あらすじはこんな感じ。 とある殿様が目黒まで出たかけた際に、供が弁当を忘れてしまいました。一同腹をすかせているところに、殿様が嗅いだことのない旨そうなさんまの匂いが漂ってきます。当時さんまは庶民の食べ物で、殿様が食べるようなものではありませんでした。供は止めたものの、そんなことを言っている場合でもなく、供にさんまを持ってこさせました。調理法も、網や串、金属などを使わないサンマを直接炭火に突っ込んで焼く「隠亡焼き」と呼ばれる庶民流の焼き方。しかし食べてみると非常に美味しい。殿様は、初めて食べたさんまを大変気に入りました。 それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになります。ある日、殿様の親族の集会で殿様がさんまを出すように言いますが、庶民の魚であるさんまなど置いていない。そこで家臣は急いで日本橋の魚河岸からさんまを買いつけます。 そして、今度は殿様にふさわしい調理法をしようとさまざまに工夫します。さんまを焼くと脂が多く出ますが、それでは体に悪いということで脂をすっかり抜き、また骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜いて、すると形が崩れてしまったので、椀の中に入れて出す。日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なさんまですが、家臣のいらぬ世話により醍醐味を台なしにした状態で出され、かえって不味くなってしまいました。殿様はそのさんまが以前に食べたものと違ってまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」と聞くと「はい、日本橋魚河岸で求めてまいりました」と家臣は答えます。「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」。殿様が、海と無縁な場所(目黒)でとれた魚の方が美味いと信じ込んでそのように断言する、というくだりがオチの落語です。 この話を私は目黒で魚を食べるたびに思い出すのですが、今回はそんな目黒で絶品の鰻を頂きました。