7.宇都宮二荒山神社

歴史ある神社にも大谷石が…

城下町・門前町として発展した宇都宮の市街地では、江戸時代以降、都市づくりに大谷石を使い続けてきたそうです。

都市のシンボルである二荒山神社の石垣をはじめ、教会や寺、公共建築、豪商の屋敷、民家の塀まで、用途・身分・宗教を問わず大谷石が使われたのだとか…

「二荒山神社」では、大谷石を使ったダイナミックな石垣が間近で見る事ができます。
注意深く見てみてください。

 

宇都宮二荒山神社
場所:栃木県宇都宮市馬場通1丁目1番1号
アクセス:東武宇都宮駅[東口]から徒歩約8分

こちらの2つの建物も必見!

大谷石で外壁を覆う「カトリック松が峰教会聖堂」では、浮彫を施した大谷石タイルを複雑に組み合わせ、象徴的な丸いアーチや西洋中世の教会建築の意匠を実現したそうです。

対照的に、「日本聖公会宇都宮聖ヨハネ教会聖堂」では、同じ大谷石タイル張りでありながら、石の自然な表情を活かした素朴なたたずまいの敬虔な信仰空間をつくりだしたようです。

宇都宮に行ったら、こちらも忘れずに訪れる事をおすすめします◎

また、耐火性に優れ調湿・消臭効果を備える大谷石は、食品醸造に適し、味噌や酒、醤油などの商家の蔵に用いられたそうで、そんな蔵を改装して、現在ではたくさんのレストランやカフェがオープンしてます。
お気に入りのお店を発見するのも楽しいかもしれません。

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今回の日本遺産を巡る旅「石の街 宇都宮編」

大量の石に恵まれた宇都宮の人々は、長い時の流れの中で、この石に祈りや願いを「彫り」、そして石材として「掘って」きたのです。
生活の一部として、「大谷石」は宇都宮の人々には、なくてはならない存在であったことでしょう。

大谷石で作られた建造物は、まだまだあります。
今回、紹介しきれなかった、素敵な場所が他にもいくつもありますので、ぜひ、宇都宮まで足を運んで、その素晴らしい姿をその目で見てみてください。